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第33話/熟年男性の宿命病前立腺肥大症の治療法


治療法には、薬物療法と手術療法の二つがあります。症状が軽度または中等度の患者さんの場合には、薬物療法から始めるのが標準です。薬には、前立腺の容積を縮小させる抗アンドロゲン剤と前立腺の緊張を抑えるアルファブロッカー剤があり、両者とも肥大した前立腺による尿道の圧迫を減少させて、尿の出具合を良くする薬です。
しかし、薬を飲んだすべての患者さんに効果が認められるわけではありません。また、最初に薬の効果が認められても、数ヶ月後にはその効果が薄れていく場合もあります。一方、最初から症状が重く、薬の効果が期待できない患者さんもいます。このような場合は、手術療法を泌尿器科専門医が行います。


現在、手術療法の標準は、お腹を切らないTURP(経尿道的前立腺切除術)という方法です。尿道に内視鏡を挿入し、ループと呼ばれる電気イスを操作して前立腺を切除します。この時医師は、テレビモニターに映る操作の画面を見ながら切除を行いますが、その様子は患者さんも同時に見ることができます。手術時間は約20分です。
その他の治療法として、外来でもできる「高温度治療」があります。この方法は、レーザーやマイクロ波および超音波を照射して前立腺組織内の温度を45度以上に上げ、細胞の壊死を起こすものです。結果的に前立腺の大きさが減少します。その効果はバラツキが多く、3〜5年ぐらいしか効果が持続しないと言われています。また、最近アメリカで大流行しているのが、高出力の特殊なレーザー波で前立腺組織を粉々に蒸発させるPVP法です。出血がほとんどなく、体に対する負担が少ないのが特徴です。当院では近々、導入を予定しています。
ところで、前立腺を「(ペニスを)前に立たせる腺」と思い込んでいる人がいますが、「膀胱の前に位置する腺」というのが本当の意味です。ですから、前立腺を取っても、「立たなくなる」ことはありませんから、誤解をとくとともに、安心のほどを!
2006年05月10日(水) No.192 (古屋先生(泌尿器科)のコラム〜ドクトル・フルヤの知って得する泌尿器科講座〜)

ソフトサイン〜おしゃぶり2〜


平成14年東京都内の保健所で、1〜3歳の児を対象におしゃぶりの使用についての調査が行われました。おしゃぶりの使用経験は約40%で、その内の70%近くが生後0〜3ヶ月の内に使用が開始されています。1歳2ヶ月で..
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2006年05月10日(水) No.191 (秋山先生(小児科)のコラム)

女性と漢方20〜アレルギー性鼻炎に小青竜湯が効かない?〜


この季節になるとアレルギー性鼻炎で悩む方も多く、国民病のように云われています。漢方薬では、この分野では『小青竜湯(ショウセイリュウトウ)』(以前に紹介済み)が大変有名で、すでに処方されている方も多いと思います。しかし、コレで効かない方もいますね。どうしたらいいのでしょうか?効かないのはどうしてなのでしょう?
以前、『小青竜湯』は「表寒」(体表が冷えている)の人向けの薬であることや、五味子(ゴミシ)という生薬がゆるんでいる鼻粘膜を絞める作用があることはお話しました。鼻水が止まらないときは、漢方医学的には大きく二つの面から診ていきます。鼻水ですから、当然「水」をどう処理するかです。鼻水でも「垂れるのか?詰まって苦しいのか?」で方針は異なります。詰まっているときは『小青竜湯』では無効なことはしばしばあります。こういう場合、辛夷(シンイ)[モクレンのつぼみの一種]という生薬が詰まりを改善する代表選手です。(昔はこのつぼみを鼻の穴につっこんだみたいです)

もう一つは、「寒熱」の考え方ですが、鼻炎のときに「身体が冷えたときに悪化するのか」「鼻の中が熱がこもった感じがして苦しいのか」というように、「冷えるのか熱いのか」で治療も変えなければいけません。熱感があって苦しいときは、清熱剤が有効なはずで、逆に温める薬では本来の逆のことをしていることになります。『小青竜湯』が効かない中には、このパターンも考えられます。「熱証」の見分け方の方法は以前お話したと思いますが、ご自分で舌を鏡で観て下さい。舌が赤っぽいのが「熱証」、青白っぽいのが「寒証」タイプです。簡便なので参考にして下さいね。
このような考え方があれば、「アレルギー性鼻炎ときたら小青竜湯」といった短絡的な処方はなくなりますし、本来はそうやって処方すべきなのです。ですから、「鼻が詰まって息苦しく、鼻の周りに熱感がある」ときには、「熱証」向けの薬に辛夷が含まれていると効果的かなという発想になりますから、『辛夷清肺湯(シンイセイハイトウ)』などが適応のお薬となるわけです。アレルギー性鼻炎には漢方医学では「水」「寒熱」から薬をその人の状態に合わせてあげることが大切です。
2006年05月10日(水) No.190 (山内先生(産婦人科)のコラム)

薬は何で飲んでいますか?


みなさんは薬を何で飲んでいますか?
水、白湯(ぬるま湯)、お茶、ジュース、牛乳、炭酸飲料などいろいろなもので飲む方がいると思います。
まず、薬を飲む時はなぜ水を飲むのでしょう?
通常の内服薬はコ..
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2006年05月10日(水) No.189 (原口先生(薬剤師)のコラム)