タイトル

第31話/古今東西、熟年男性を悩ませた前立腺肥大症


ほとんどの50歳以上の男性は、「尿がでにくい」、「トイレが近い」、「夜中にトイレに2回以上起きる」、「残尿感が気になる」などの症状を経験します。この症状は、前回の講座で説明したように、老化によるものでは..
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2006年03月10日(金) No.183 (古屋先生(泌尿器科)のコラム〜ドクトル・フルヤの知って得する泌尿器科講座〜)

ソフトサイン〜母乳と嗜好品(アルコール)〜


アルコールは、母乳中に多く移行します。母乳中のアルコール濃度は、母体の血中濃度の80%〜90%にもなります。そのピークは30〜60分後です。アルコールの成人の血中濃度は、ビール大瓶1本または日本酒1合で約30分後に最高になり、大体0.6mg/mlぐらいになるとされています。ある報告によると、母親の血中アルコール濃度0.5mg/mlで、一回に180ccの母乳を飲む体重7の赤ちゃんの最高血中濃度は0.19mg/mlであったとしています。この値は心配なものではありませんが、母親の血中濃度が3mg/mlとなると、赤ちゃんの血中濃度は、1.11mg/mlにも達し、いろいろな症状がでる可能性が指摘されています。実際に飲酒後に母乳を介して赤ちゃんに影響があったという主な報告は、ポートワイン1本を飲んで生後8ヶ月の赤ちゃんに強い抑制症状(深い眠り、徐脈)をきたしたという報告(1937年)に始まり、赤ちゃんの肝臓でのプロトロンビン合成障害からの出血例や、ほぼ毎月の大量摂取で体重の増加、身長の伸びの低下、円形の顔貌などを特徴とする偽クッシングなどの報告がその後相次いで見られています。これらは、飲酒中止後速やかに症状の改善がみられています。時々の少量のアルコール摂取はまず問題はないようですが、習慣的な大量の摂取は好ましくありません。


〜母乳と嗜好品(カフェイン)〜コーヒー1杯には、約100mgのカフェインが含まれています。一般にカフェインの胎児への影響は、催奇性や低体重児が生まれやすいという報告があり、妊娠中の大量の摂取は控えるべきとされています。大量(1日20杯)のコーヒーを飲んでいた母親からの5ヶ月の乳児に不穏症状が認められたため、母親の血液中と母乳中のカフェインの濃度を測定したところ、それぞれ2.14、1.15μg?/mlであったという報告があります。この値は、乳児に直接の影響を及ぼすような値ではなさそうです。しかしカフェインの半減期は、母体の6時間と比べると新生児では17倍も長く、乳児においてもかなり長く体内に残るようです。
1、2杯のコーヒー、紅茶なら差し支えないようですが、1日に10杯以上飲んだり、カフェインを含む薬の使用と重なった場合には注意が必要でしょう。
2006年03月10日(金) No.182 (秋山先生(小児科)のコラム)

口腔アレルギー症候群


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さて、何度か登場して頂いている泉谷真由利先生…美しいルックスと豪快な飲みっぷりでお馴染みですが、意外にも繊細な一面をお持..
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2006年03月10日(金) No.181 (国分先生(皮膚科)のコラム)

女性と漢方18〜ストレスによる体調不良〜


今回の患者さんは、「何となくあちこち調子悪い」という訴えの方です。
『42歳、Fさん、女性。胃痛、頭痛、肩こりがある。仕事に対する不満もあり、「やってられない」とこぼし、友人に漢方でもと勧められて来院。』
Fさんは、確かにお話を聞いても仕事のストレスが原因していることは分かりました。
内科や脳神経外科でも特に異常はないと云われたようです。こんな方は結構いらっしゃいますよね。ストレスが原因で症状が現れている場合、ストレスそのものを取れないにしても軽減してあげなければなりません。

さて、東洋医学的にはストレスで身体に変調をきたすのは、いわゆる「気の異常」です。「胃痛」をこの状態が原因と限れば、「気うつ」(詳細は以前の号を)によるものと推測されます。では、「頭痛」はどうでしょう?これも「気の異常」が原因とすれば、「気逆」ですね。以前にもお話したように「気逆」は気が下から上に上昇し、上に充満して熱などが発生することもあります。イライラして頭痛が起こるのは、この状態に近いでしょうね。Fさんの「肩こり」も「お血(オケツ)」(詳細は以前の号を)によるものではなく、「気逆」で説明がつきます。
つまり、「胃痛・頭痛・肩こり」の3つのキーワードから「気の異常」にしぼってとらえると「気うつ」「気逆」という診断に行き着いたことになります。もっというと、「気逆がメインでそこに気うつもある」ということになります。となれば、漢方薬はいわゆる「気逆」に対応する生薬の中でも「気うつ」にも対応していればより良いということは当たり前ですよね。いいですか。漢方薬って勘で選ぶものじゃないのです。選んだからには、「○○という状態」を分析していないといけないのです。そうでなければ、「頭痛」一つにしても、漢方薬は決められません。『頭痛に○○』というキャッチフレーズは漢方薬には通用しないのです。漢方医学は薬を決めるのが大切なのではなく、患者の状態を分析する過程がカギです。これが実行されれば、薬は自ずと決まるはずなのですから。
2006年03月10日(金) No.180 (山内先生(産婦人科)のコラム)

薬剤師の義務


ある日の出来事です。新しく糖尿病の薬が増えた患者さんに「少し血糖値が高かったのですか?」と聞いたところ、「医者に話してあるからあんたに話す必要はない。」「早く薬をよこせ!」と怒って話されていました。
これは受診したお医者さんを信頼しての言葉で、とても良いことだと思いますし、もちろん私たち薬剤師も医師を信頼して患者さんにお薬をお渡ししているのは同じなのですが、その一言であなたの一生に関わる重大な問題が発生する場合があります。
それは『はたしてその患者さんは本当に糖尿病だったのでしょうか?』と言うことです。
正常人が糖尿病の薬を飲んだ場合、低血糖を起し、最悪の場合は脳死状態になり、植物人間になることもありえます。
薬剤師法第24条に「処方せん中の疑義は確認の後でなければ調剤してはならない」とあり、それはこういった事故を防ぐためにあり、処方が間違っていないか確認できなければ、お薬をお渡ししてはいけないという義務があると言うことです。

間違いやすい例として「Almarl(アルマール)…Amaryl(アマリール)」という「循環器系の薬…糖尿病の薬」や「Glycyron(グリチロン)…Glimicron(グリミクロン)」という「肝疾患やアレルギーで使う薬…血糖降下薬」など名前が非常に似た薬があり、実際に間違って投薬されて重大な事故になったことがあります。これは確認せずに薬を出した薬剤師にも非常に重い責任があると思います。
実際にお医者さんが指示したあなたの処方を、コンピューターに入力して処方せんを出しているのはお医者さん本人ですか?間違って書かれている可能性は絶対ありませんか?
人間は機械ではありません。どんなに優秀な人でも人間である限り100%間違わないとは言えないのです。
お医者さんが診察、診断して処方が出て、事務の方が確認しながら処方せんを作り、薬剤師が調剤、監査をし、投薬の際に患者さんといっしょに薬を確認することで、そうした間違いを限りなく無くすことが出来るものと思います。
2006年03月10日(金) No.179 (原口先生(薬剤師)のコラム)