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第24話激痛の王様、尿管結石のはなし


激しい痛みを伴う病気としては、卵巣や精巣の茎の部分がねじれる捻転症や、尿路や胆管の結石症などが有名です。なかでも、激痛の最たるものは、尿管結石です。その痛みたるや、激痛の王様といわれ、経験者は異口同音に、「死ぬほど痛い」と言います。ある患者さんなどは、疝痛発作のため記憶を失い(逆行性健忘症)、家を出て、病院を受診し、緊急手術したまでの間のことを、全く覚えていないほどでした。
人間の尿の中には、種々な無機質が溶けています。そのなかの蓚酸カルシウムやリン酸マグネシウム、尿酸などが結晶化して固まったものが結石です。まず結石は最初に腎臓で作られ、大きさは砂粒から腎臓全体に拡がるサンゴ状結石まであります。この結石が尿管に下降してくる途中で詰まると、腎臓で作られた尿が膀胱まで降りて来ないので、尿管や腎臓がパンパンに腫れて、あの激しい痛みを引き起こすのです。

結石がどうして作られるのか、現在でもまだ完全に解明されておりません。原因の一つとして、結石が出来やすい体質があると考えられています。ですから、親兄弟や親戚に同じように尿管結石が発病することはまれでありません。もう一つ、高カロリー、高タンパク質の食事による高脂血症、肥満、痛風などが結石作成の重要な原因とあげられています。この尿路結石は、有史以前から人類と縁のある病気でした。驚くなかれ、今から7千年前と推定されるエジプトのミイラから膀胱結石が発見されたのです。この結石の持ち主は推定年齢10歳代。成分は尿酸で、肉食によるものと推定されます。
このように、古代から近代にかけて、結石の大部分は下部尿路の膀胱結石でした。しかし、二十世紀になると、どういうわけか腎結石や尿管結石といった上部尿路の結石が増加してきて、第一次世界大戦以降は、後者が前者を追越してしまいました。これは、「結石波」と呼ばれ、世界的に共通の現象となりました。実際、我国では上部尿路結石が95%を占め、下部尿路結石はわずか5%の割合です。
2005年08月10日(水) No.149 (古屋先生(泌尿器科)のコラム〜ドクトル・フルヤの知って得する泌尿器科講座〜)

ソフトサイン〜母乳が一番〜免疫学的な面〜


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母乳中には赤ちゃんをいろんな病気から守ってくれるさまざまな免疫物質が多く含まれています。有名な初乳中のIgAもしかり、..
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2005年08月10日(水) No.148 (秋山先生(小児科)のコラム)

ニキビのスキンケア


[1] 洗顔
a)洗顔石けんの選び方
顔全体に皮脂が多い人には皮脂をしっかりと取り除くため、洗浄力の強いタイプ(さっぱりタイプ)がよいでしょう。目の周りや口の周りがカサカサと乾燥している人には皮脂を取..
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2005年08月10日(水) No.147 (国分先生(皮膚科)のコラム)

女性と漢方11〜病は「気」から?(その2)〜


今回は「気うつ」(「うつ病」とは異なります!)のお話をしますが、単に「気うつ」しかない人は少なくて「気虚」や「気の上昇」(詳しくは前回参照)が入り混じっている人の方が多いものです。ですから、「気」の異..
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2005年08月10日(水) No.146 (山内先生(産婦人科)のコラム)

お茶のよもやま話 2杯目


お茶の効用についてですが、ガンの予防作用があるのではないかと言われていますし、ダイエットや生活習慣病の予防に効果がある、抗菌作用がある(O157とお茶)、虫歯・口臭・歯周病を防ぐ、若さを保つなど多岐にわたります。
また、お茶を飲んだら色が黒くなる?空腹時に濃いお茶を飲まない方が良い?妊婦とお茶、お寿司屋さんと煎茶、昨日入れたお茶は飲まない方がいい、緑茶の活用術などの疑問やお茶の雑学についても何回かに分けてお話します。
まず、ガンに対する効果ですが、ハッキリ言うと現段階ではお茶がガンを治すと言うことはないと思います。

ただし、茶に含まれる渋み成分、タンニン類の90%はポリフェノールと呼ばれる4種類の『カテキン』で、その中で最も量の多いエピガロカテキンガレート(EGCG)はガンの発生を抑制する作用が強いことが解ってきていて、胃ガンをはじめとする各種ガンの突然変異や進行を抑える働きもあるのではないかと言われています。
そのためか、緑茶を飲む地方の人たちにはガンが少ないという調査報告が一部で出されていて、カテキンがガンを防ぐメカニズムはまだ解明されてはいないのですが、茶産地に住む人は胃ガンの全国死亡率を100とした場合、男性で21、女性で29と驚異的に少ないという結果が出ています。
緑茶は新鮮な葉をそのまま蒸すので栄養成分が残りやすく、ビタミンB群やビタミンCが多く残っています。それも影響している様で、製法の違いから栄養成分やビタミンCをほとんど含んでいない、紅茶やウーロン茶(元は同じお茶の葉から出来ている)は酸化したカテキンが含まれていて、発ガンの抑制効果はほとんど無いとのことです。
2005年08月10日(水) No.145 (原口先生(薬剤師)のコラム)