タイトル

第19話/子供をもつお母さんに知ってもらいたい泌尿器の病気


6・「男の子がオチンチンの腫れと痛みを訴えた時」
小さな男の子のオチンチンが赤く腫れて痛がるため、若いお母さんが真っ青な顔をして子供の手を引いて外来に飛び込んでくることがあります。これは「亀頭包皮炎」という病気です。オチンチンの表面の皮は赤く腫れ、触ると痛みを訴え、オチンチンの先から黄色い膿が出てくることがあります。

乳幼児の男の子の場合、包皮と亀頭が癒着しているため、包皮をめくることができません。いわゆる真性包茎状態です。そのため、包皮と亀頭の間にアカ(恥垢)がたまり、いつも尿で汚れ不潔な状態になっています。そこに常在菌であるブドウ球菌や連鎖球菌が感染して炎症を起こすのです。
通常は、小学生以下の子供にみられ、だんだんと抵抗力のついてくる中学生以上になると減ってきます。治療は、抗生剤を飲むと数日で簡単に治ります。予防のために、お父さんはお風呂場でお子さんのオチンチンの皮をめくり、亀頭をよく洗ってやるのを習慣にしてください。小さいころからこうした習慣が身につくと、思春期を過ぎても外性器をいつも清潔にする習慣が続くでしょう。
ただし、この予防法にも注意する点があります。それは、めくった包皮は必ず元に戻しておくことです。そうしないで、包皮を長時間めくったままにしておくと、元に戻らなくなり「嵌頓包茎」という危険な状態になります。この場合、オチンチンの腫脹と激しい痛みが起こりますので緊急の手術が必要となります。
ところで、包茎の手術には背面切開術と環状切除術の二つがあります。前者は、乳幼児におこなうもので、余分の包皮はそのままにして、狭い包皮の先端を一直線に切開して、亀頭を露出させるものです。後者は、一般的に行われている方法で、余分の包皮の先端部分を切り取ってしまうものです。どちらの手術も簡単で、局所麻酔で外来的に行います。
2005年03月10日(木) No.124 (古屋先生(泌尿器科)のコラム〜ドクトル・フルヤの知って得する泌尿器科講座〜)

ソフトサイン〜睡眠(赤ちゃんの昼、夜の逆転)


産院から退院する時「赤ちゃんは大体3時間間隔で目を覚まし、おっぱいを欲しがって泣くからね」といわれます。最初は、これよりも早くても、遅くても小さな不安がよぎります。生まれたばかりの赤ちゃんは、おっぱいを飲むとあとはすやすや寝ています。これが期待できるのはせいぜい2ヶ月くらいまででしょうか。

生後8週頃までは、睡眠は完全にこま切れ型です。その後は睡眠と覚醒の繰り返しの回数が目立って減少し、しかも睡眠の時間帯が少しづつ遅い方へずれてゆきます。4〜5ヶ月になると、睡眠の大部分が午後8時から翌朝の間になり、起きている時間帯が昼間ということになります。睡眠と覚醒のリズムがしっかり作られるのは、生後4〜5ヶ月ということです。うちの子は、昼間と夜が逆転して、昼間は寝てばかり、夜中眼パッチリで大変だという悩みをよく耳にします。この赤ちゃんの昼夜の逆転は、赤ちゃんの睡眠と覚醒のリズムが作られてゆく過程で比較的よくみられることのようです。いわば一時的な生理的な現象であり、特別なことはしなくてもやがては自然に改善してゆきます。しかしこの時期だけでも赤ちゃんがうまく生理的な睡眠、覚醒のリズムに適応できるように親の生活パターンも配慮することは必要です。いつまでも夜更かしせずに赤ちゃんとともに寝てみてはどうでしょう。ちなみに赤ちゃんの睡眠時間は、大体ですが生後2週までは16時間、生後3〜5ヶ月で14時間、6ヶ月〜2才で12〜13時間といわれています。これは1966年米国での報告ですので最近は若干異なっているかもしれません。
2005年03月10日(木) No.123 (秋山先生(小児科)のコラム)

本当にあるかもしれない恐いお話(主婦マキ子編)


今回の主役は、主婦マキ子(32歳)。世間から見れば、子煩悩で優しい夫と可愛い4歳の男の子、2ヶ月の女の子に囲まれて、幸せな生活を送っている奥様。けれど、実状は厳しく、人当たり良さげな夫は定職に就かず、ブラブラしているただの競馬好き。週末になると、競馬新聞と3色ボールペンを持って、いつのまにか行方をくらましてしまうのでした。

おまけに、女の子が生まれた日が1月5日、競馬の金杯の日だったので「金」という名前を付けてしまったのです(女の子なのに…)。競馬仲間の間では「金杯のおきんちゃん」と呼ばれ、早くもアイドルになっているらしいのですが、「競馬なんかやめてさっさと職に就いて、給料稼いで来ーい!」とマキ子は心の中で叫ぶのでした。さて、ある日のこと…おきんちゃんの顔に少しブツブツがでているのに気付いたマキ子は、以前病院で「ホルモンの入ってない安全な薬だよ」と処方されたアンダーム軟膏が残っていたので、それを顔に塗りました。ところが、ますます悪化し、数日後には顔中真っ赤で腫れ上がり、ジュクジュクと膿まで出てくるように。しかもなぜか、マキ子ご自慢の巨乳?にまで湿疹が…「授乳している時に、おきんちゃんの顔から移ったのかしら?」いったいどうして…?『これは、非ステロイド系消炎剤の軟膏による、アレルギー性の接触性皮膚炎と思います。湿疹を治療する外用剤には、ステロイド外用剤と非ステロイド系外用剤の2種類が主に使われます。かっては、非ステロイド系外用剤はステロイド外用剤に比べて副作用が少ないというのが一般的な考え方でした。しかし現在、非ステロイド系外用剤は殆ど効果が無く、副作用としてアレルギー性のカブレを引き起こすことが極めて多い、細胞性免疫に異常を起こすなどの理由で、皮膚科医の中では禁止薬に近い薬剤になっています。』
2005年03月10日(木) No.122 (国分先生(皮膚科)のコラム)

女性と漢方6〜カゼと漢方薬(その1)〜


「カゼは万病のもと」といわれますが、漢方の得意分野の一つです。女性に限られた疾患ではないのですが、漢方診療のルールを知っていただく上では好都合のテーマなので今回より数回に分けてお話します。
カゼの患..
続きを読む
2005年03月10日(木) No.121 (山内先生(産婦人科)のコラム)

コーヒーブレイク!


今回から数回にわたってコーヒーについての話をします。
コーヒーは今からおよそ千年前に、中東の医師が胃薬として使ったのが始まりで、今の様に煮出して飲む様になったのは十三世紀半頃で、アラビアから欧州に広まっていったそうです。
コーヒー豆にはカフェイン・ビタミンB2・ナイアシン・カリウムの他、いま注目されているクロロゲン酸が含まれています。
クロロゲン酸とはコーヒーの香り成分で、米国の疫学調査では大腸ガンになりにくくするとの結果が出ていたり、東京農工大の研究でもガン細胞の転移を抑制するとの発表もあったりしますが、現在でもいろいろな機関で研究中と言うことなので、現段階ではあくまでもコーヒーは薬ではなく、嗜好品であるということが言えます。
しかし、リラックス効果があったり、生活習慣病を予防したり、糖尿病の予防、うつ病への影響、胆石やダイエットに対しての効用があるようなので、それについては次回号以降に掲載する予定です。

コーヒー(インスタントも含めて)で注意しなければならない事の一つとしては、鉄欠乏性貧血の人が毎日食事と一緒に大量に飲むと、渋み成分のタンニンが食物に含まれる鉄分の吸収を妨げて貧血が悪くなる可能性があると言うことでしょう。
よくコーヒーを飲むと胃の調子や気分が悪くなったり、胸焼けがする人がいますが、イギリスのコーヒー科学情報センターでは、通常の飲み方では胃を悪くすることはなく、その原因の多くとして考えられるのは焙煎してから約2週間以上たって、酸化したコーヒーを飲んでいる場合が多いとのことです。
また、ストレスが多い時や神経的に疲れたときに飲むコーヒーの量や一緒に吸うタバコの数は多くないですか?
胃を荒らしたのはコーヒーではなくて、あなたの生活環境かも知れませんね。
2005年03月10日(木) No.120 (原口先生(薬剤師)のコラム)