タイトル

第17話/子供をもつお母さんに知ってもらいたい泌尿器の病気


4.「息子の陰嚢が腫れた時は?!」
今回は、男の子の陰嚢が腫れる病気についてお話しましょう。陰嚢の表面は皮膚ですが、その中には精巣(いわゆるキンタマ)と精巣上体、およびそれらを包み込んでいる袋状の膜組織があります。これらの組織に病気が発生すると陰嚢が腫れてきます。それぞれの代表的な病気は、精巣では精巣ガンと精巣炎、精巣上体では精巣上体炎、袋状膜組織では陰嚢水腫です。
ガンというといわゆるガン年齢の大人に起こる病気と考えがちですが、この精巣ガンは幼児や若者にもおこるガンなのです。症状は、片方の陰嚢が大きくなることです。痛みは通常ありません。手で触るとかたいシコリをさわれます。早期に発見すれば、片方の精巣を摘出する手術で完治します。

幸いなことに、もう一方の精巣が正常なら、生殖能力は障害されませんので、片方の精巣を摘出した後でも父親になることは可能です。精巣炎の代表は、おたふくカゼ(ムンプスウィルスが原因)に続発するムンプス精巣炎です。
ほっぺたが腫れるおたふくカゼは、3〜4歳の子供によく見られますが、この年齢では精巣炎は起こりません。しかし、13歳以上から成人の男性がおたふくカゼにかかった時にのみ、不思議なことに、ムンプス精巣炎が併発します。
だいたい5人に1人の割合です。症状は、陰嚢の腫れと激痛、高熱です。消炎鎮痛剤やグロプリン製剤で治療します。一方、精巣上体炎も、精巣炎と同様の症状を示します。原因は、尿道から精管を逆流してきた細菌感染によるためなので、抗菌剤で治療します。陰嚢水腫は袋の中に水が溜まった状態です。子供の場合は、針をさしてこの水を、1〜数回抜けば治ることがよくあります。外来で簡単にできます。
陰嚢が腫れたら、精巣ガンのような重大な病気が隠れていることもあるので、要注意です。
2005年01月10日(月) No.114 (古屋先生(泌尿器科)のコラム〜ドクトル・フルヤの知って得する泌尿器科講座〜)

日本の医療と他国との比較〜日本の医療費は…?医療環境は…?パート2


医療行為以外での医療サービスが現在は求められています。特に「時間をかけての診療」と「納得のいく説明」が重要です。しかし、両方とも時間がかかります。患者さんの話に耳を傾けて聞き、相手が納得するまで説明す..
続きを読む
2005年01月10日(月) No.113 (高橋先生(内科)のコラム)

ドライスキンの予防


ドライスキンの発生は、冬に圧倒的に多くなります。皮膚の一番外側にある角層の脂質は、年間を通して一定で、冬に角層脂質の分泌が減少することはありません。おそらく暖房器具による湿度の低下、外気の乾燥、気温低..
続きを読む
2005年01月10日(月) No.112 (国分先生(皮膚科)のコラム)

女性と漢方4〜舌を診る〜


今回は、漢方の診断方法の一つである「舌診」に関してお話します。
カゼの高熱や二日酔いのときなどに舌が赤くなったり、舌の苔(こけ)が厚くザラザラし黄色くなっていることがありますね。舌は身体の状態を知る..
続きを読む
2005年01月10日(月) No.111 (山内先生(産婦人科)のコラム)

ソフトサイン〜赤ちゃんの泣き〜


最近の小児科は「ソフト小児科」と言われます。戦後も来年で60年、この間子供をとりまく衛生環境は、飛躍的に改善しました。それとともに小児科医の役割も変わり、それまでの重篤な感染症との戦いから、いわゆるソフトサインへの対応や、健康診断、予防接種などの保健医療、さらに子供の生活や発達にかかわる多様な疑問に答えることなどが、小児科医の重要な仕事として重要視されています。
「ソフトサイン」これは直接は命にはかかわらないにしても、見逃すわけにはいかない小さな異常であり、お母さんお父さんにとって心配の種になるサインと理解してください。
こらからしばらくは、いろいろな「ソフトサイン」について述べてゆきます。
今回は、赤ちゃんの専売特許「泣く」ということについて少し考えてみましょう。
泣く子はよく育つと昔からよく言います。しかし赤ちゃんは泣くのがあたりまえだと覚悟していましたが、一日中わけもなく泣いてばかりいてノイローゼになりそうだという悩みをよく聞きます。

いったい赤ちゃんはどのくらいの時間泣いているのでしょう?乳幼児の神経機能の発達の研究で有名なブラゼルトンという人がいます。その成績によると、1日の中で泣いている時間の合計は、生後2週間で1.8時間、生後6週までは増加傾向を示して2.8時間となり、その後は減少して生後12週には平均0.4時間になるということでした。
生後1ヶ月半の赤ちゃんは、3時間も泣いているんですね。この時期寝ている時間は14〜15時間ぐらいあるので起きている時間の1/3くらいは泣いていることになります。まさに赤ちゃんは泣くのが仕事といっていいのでしょう。
あまり神経過敏にならずにゆっくり対応してゆきましょう。
生後3ヶ月を過ぎて、1日3時間以上泣く日が一週のうち3日以上ある場合「過剰泣き」としている場合が多いようです。
次回は過剰泣き、特に3ヶ月仙痛(コリック)と夜泣きについてお話します。
2005年01月10日(月) No.110 (秋山先生(小児科)のコラム)

冬のちょっと元気になる話


冬の果物の代表にみかんがあります。漢方薬でみかんの皮を干したものを陳皮(チンピ)と言い、健胃薬として食欲不振や嘔吐など、また咳止めとして使われたり、血圧降下作用もあると言われています。これは皮に含まれるフラボン配糖体や精油成分によるものです。お店で売っているみかんの皮をお風呂に入れて暖まる場合は別ですが、飲む場合は農薬がかかっていたり、ワックスが塗ってあったりするので注意が必要です。また、みかんなどに含まれているビタミンCは、米国アレルギー・喘息・免疫学会で免疫力を高める効果があり、即効性で服用後5時間以内に免疫を増強するサイトカインと言う物質を増加させることが多いとの報告がありました。これは短時間しか持続しないのですが、かぜの症状が出てから飲んでも十分効果があると言うことになります。
また、寒い冬に体を温めるものとして生姜がありますが、これもショウキョウと言って漢方薬として使われています。生姜にはジンジャロールやショウガオールと言った成分が含まれており、陳皮と同じ様な健胃作用の他、痰を切りやすくしたり、鼻づまりを改善したり、発汗、解熱作用や血液をサラサラにする作用などがあります。生姜を少し入れたしょうが紅茶などが冷え性の人にはおすすめです。

紅茶にもポリフェノールが多く含まれており、抗腫瘍効果や活性酸素の除去、中性脂肪の低下、動脈硬化の予防、肥満防止、利尿作用、香りによるリラックスなどの効果があると言われ、コレステロールの低下に関してもデータがあり研究中です。
冬と言えば鍋!鍋と言えばビールが欠かせませんが、ビールも「適量」摂取している人は心血管系の病気になる危険性が少ないとのデータがあり、まだはっきりと解明されている訳ではありませんが、アルコールが血中コレステロール値を改善し、血液の凝固や炎症を防いでいるからではないかと言われています。
ある実験では、アルコール度数0.5%未満のビールテイスト飲料でも同様の効果があり、アルコールによる障害を避けながら心臓保護作用があるとの結果が出たそうです。これはホップによる抗酸化作用などの影響と思われますが、これでお酒に弱い方も遠慮なくビールテイスト飲料を飲めるのではないのでしょうか?!
2005年01月10日(月) No.109 (原口先生(薬剤師)のコラム)