タイトル

第15話/子供をもつお母さんに知ってもらいたい泌尿器の病気


2・皮かぶり(包茎)その2
前回の講座で、小さなお子さんの包茎は気にしないで、高校卒業まで様子を見てもよいとお話しました。しかし、若者たちの性の悩みの中で、包茎に関する悩みは大きいようで、若者向けの雑誌の広告には、包茎手術を勧める「美容形成」の宣伝が花盛りです。「包茎ボーイは女にもてない」、「早漏になる」、だから「手術を」、「手術は簡単、出血なしの最新式器具、費用は十数万から二十数万円、病院ローンあり」等々。この手術以外にも、いろいろな包茎グッズが宣伝されています。包皮をいつも後へめくっておけば包茎はなおるという、医学的にはまったく根拠のない考えから工夫されたもので、特殊なパンツやテープなどです。その効果は疑問です。そのうえ危険なのは、包皮を長時間めくったままにしておくと、元に戻らなくなり「嵌頓包茎」という状態が起こることです。これはめくれあがった包皮が強く締めつけられるため、血流が悪くなり、ペニスの腫脹と激しい痛みが起こります。この場合緊急の手術が必要となります。

ところで、包茎には真性包茎と仮性包茎があります。真性包茎は勃起時でも平常時でも、包皮が後にめくれず、亀頭を露出することが出来ない状態で、医学的に種々な問題を起こしますので、手術が必要です。これに対して、仮性包茎では、平常時には包皮をかぶっていますが、勃起時または平常時でも指で後にめくると亀頭は露出します。ですから、仮性包茎は必ずしも手術は必要ありません。しかし、包茎のため、皮膚炎をくり返し起こしたり、勃起の時に強く締め付けられたりする場合には手術することもあります。
実際、日本人の4分の1はいわゆる仮性包茎です。そして、その大部分が結婚して子供を作っています。ですから、仮性包茎はけっして肩身の狭いものではないのです。
2004年11月10日(水) No.101 (古屋先生(泌尿器科)のコラム〜ドクトル・フルヤの知って得する泌尿器科講座〜)

カゼの季節…かぜ薬より予防が第一!


寒い日が多くなりカゼの患者さんが多くなってきました。カゼは病名というより、共通の症状を持つ上気道(鼻・のど)の炎症の総称です。原因はウィルスですが、一つではなく、いろいろなウィルスがカゼ症状を起こします。インフルエンザやはしか、風疹、水疱瘡等は通常一つのウィルスが原因ですから、予防・治療の対策が立てやすく、予防注射なども行われています。
現在のところ、カゼそのもの(ウィルス)に効く薬はありません。カゼ症状に対する対症療法だけです。西洋医学では総合感冒薬(いわゆるカゼ薬)としては4つしか保険適応が認められていません。すべて鎮痛、解熱薬に抗ヒスタミン薬、カフェイン、鎮咳去痰薬、ビタミン剤などを配合した薬です。つまりカゼ症状…鼻汁、咽頭痛、咳、痰、発熱、全身倦怠感、筋肉痛、関節痛、時には腹痛、下痢、嘔吐…に対する治療が行われているわけです。

カゼは原因のウィルスや罹った人の体質によって様々な症状になります。熱や鼻水、咳、痰等の症状があったり、なかったり、またその症状も日々変わり、あらわれる症状の順序もその度異なることがよくあります。本来症状に合わせた薬を飲まなければいけませんが、西洋薬では総合感冒剤として、どんなカゼでも同じ薬を投与する事になります。漢方薬でも早い変化には対応できませんが、薬の種類は豊富で、私がカゼに処方する薬は20種程度あり、それを組み合わせて使いますから50?60の治療手段があることになります。
しかし、以前にも書いたように、カゼには休養、栄養、水分補給が大切で、薬は二次的なものです。そして、何よりカゼをひかないことが重要で充分な睡眠で休養をとり食事に注意し、寒さを避け、うがい手洗いの励行で予防することが大事です。
2004年11月10日(水) No.100 (高橋先生(内科)のコラム)

本当にあるかも知れない怖いお話?ダニ編


前回のお話が、思いのほか好評だったので、今回も物語仕立てでお話しましょう。
今回の主役は高松龍治(33才)。実家の家業を手伝う真面目な青年である(自称社長?)。若い頃はジャージに身を包み、ラガーマンと..
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2004年11月10日(水) No.99 (国分先生(皮膚科)のコラム)

女性と漢方2/生理痛


今回から、女性のいろいろな症状に対して漢方がどのように使われるか、と同時に漢方の考え方を簡単に解説していきますので、漢方医学をより身近に感じていただけたらなぁと思います。
漢方医学では「気・血・水」..
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2004年11月10日(水) No.98 (山内先生(産婦人科)のコラム)

子供のケガと対処法・安全策


お子さんが病院にかかるのは何も病気ばかりとは限りません。現代は核家族化が進み、お母さんが一人でもお子さんの育児をしているとか、お子さんを取り巻く住居等の生活環境の変化により、いわゆるケガで病院にかかる..
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2004年11月10日(水) No.97 (上村先生(小児科)のコラム)

米国事情と薬剤師の雑学


今回は難しい薬の話ではなくて、私が米国に研修に行ったときの話や薬剤師の雑学について書いてみました。
私が行ったのはアメリカ合衆国西海岸沿いのワシントン州シアトル市(シアトルマリナーズのイチロー選手で有名)で、米国の中でも最も薬学が進んでいる州の一つです。
ワシントン大学薬学部は年間約60名しか入学できない、全米でも1・2を争うトップ集団で、野獣と言われているK1の「ボブサップ」の最終学歴もこのワシントン大学の薬学部です。(ただ、残念なことに薬剤師にはならなかったようです。)

話がそれたので戻しますが、米国では職業信頼度が過去に9年連続で薬剤師がNO,1だったこともあって、信頼度も高く、住民の健康維持や相談など、生活習慣病の予防や治療、インフルエンザ・ウイルス性肝炎・海外旅行時などの予防接種(9・11のテロ以降は生物兵器に対しての予防接種も増えたそうです)、一部の真菌症の治療、緊急避妊、骨密度の測定、ワーファリン治療外来、禁煙プログラムなどを薬剤師が行っていました。
日本の職業信頼度は平成16年度の調べで消防士、裁判官、エンジニアについで薬剤師が第4位だったそうです。

2004年11月10日(水) No.96 (原口先生(薬剤師)のコラム)

喫煙と歯ぐき


タバコの箱の横に、「あなたの健康を損なうおそれがありますので吸いすぎに注意しましょう」と書いてあるのを御存知の方も多いかと思います。歯科医の立場からは、これは、「タバコを吸うと歯周病になりやすいですよ」という意味も含んでいます。タバコを吸う人は、吸わない人よりも歯周病の危険因子の一つである、ということなのです。
先日、厚生労働省の研究班(班長・津金昌一郎国立がんセンター予防研究部部長)が、喫煙とがんについての調査報告を発表しました。それによると、タバコがなかったら、国内で毎年約48万人発生しているがん患者のうち約9万人はがんにならずにすんだはずだ、とのことです。このようなタバコとがんの関係が、タバコと歯周病にもあてはまる、とご理解ください。

それでは一体どのくらい危険度が高まってしまうのか?大阪大学大学院予防歯科学教室・小島美樹先生によれば、全米における大規模な疫学研究(NHANESIII)では4倍!もあるそうです。まら、歯周病有病者のうち42%が現在の喫煙に、11%が以前喫煙していたことに原因があると推定されています。同時に、11年以上禁煙を継続するとその危険度が非喫煙者とほぼ同じレベルになることも示されています。受動喫煙と、歯周病の関係では、家族や職場で他人のタバコ煙を吸う機会のある人はそうでない人に比べて、危険度が1.6倍!にもなるそうです。それでは、なぜタバコが歯周病の危険因子となってしまうのでしょうか?第一に、タバコ気相成分により、免疫細胞の能力が低下し、歯周病への抵抗力を低下させてしまうからです。第二に、ニコチンの細胞毒性、血管収縮作用によるものです。第三に、ニコチンが歯根面のセメント質と結合しやすく、治療のさまたげになるからです。さあ、あなたも禁煙しませんか?禁煙するとこんなに良いことがあります。
1.歯周病が良くなった
2.口臭がなくなった
3.がんの心配が減った
4.食事がおいしくなった
5.家族や周囲の人が喜んでくれた
11月14日11時から北見東急百貨店6階ホール109で行われる市民健康講座では『女性のためのオーラルケア(女性と口腔の健康)』と題して新潟県で開業なさってる石井正敏先生に講演いただくことになっています。ご講演の中では喫煙に関してもふれていただくことになっています。多くの皆様のご来場をお待ちしています。
2004年11月10日(水) No.95 (北見歯科医師団のコラム)