タイトル

第11話/オシッコの音と女性のたしなみ


「オシッコの音」なんて、当たり前すぎて誰も気にはしないでしょうが、江戸川柳の中に、女性の排尿音を表現した句があります。「娘シィ年増ジゥ乳母はザァ」
この川柳では、恥じらいのある若い娘とお年寄りの女性との違いを強調していますが、本当に違いがあるように聞こえるものなのでしょうか。

さて、本来尿が尿管から体外へ出る時には、音は出ないものです。排尿時、尿道の先端から勢いよく噴出した尿は、数センチの長さの範囲は一本の水柱となって飛び出します。その後は空気の抵抗と水の表面張力によって、水柱はバラバラとなり水の粒に変化します。この水滴の直径は2、3ミリ。一秒間に約220個の水滴が、秒速220〜240センチのスピードで排出されます。
実は、この水滴こそが、排尿音の正体なのです。この尿の水滴が勢いよく物にぶつかると、水しぶきが上がります。この水しぶきが薄い膜を作り、空気を包み込んで泡が出来ます。この時空気が振動して初めて排尿音ができるのです。この排尿音の主人公である尿の水滴は、女性の方が男性より、サイズも大きく、数も多く、スピードも早い。そのため、男性が約70ホン、女性が約80ホンと、男性より女性の方が排尿音が大きくなります。また、女性も年齢によって尿の水滴の性質に差が出てきますので、先程の川柳のように排尿音に差が出るのでしょう。
女性がトイレに入ると必ず水洗の水を流す音が聞こえてきます。これは欧米では見られない日本女性独特の「たしなみ」のようですが、水洗トイレの排水音は80ホン以上ですから、水を流せば排尿音は確実に打ち消されるわけです。
ところで、東京都民一人当りの水の使用量は一日約450リットル。そのうち、トイレで女性が使う水の量は実に三分の一と推定されています。毎年の夏、猛暑と渇水が問題になる日本列島ですが、水資源確保のためこの「たしなみ」を自粛した女性は何人いたでしょうか。気にかかる(猿の小便)ところです。
2004年07月10日(土) No.77 (古屋先生(泌尿器科)のコラム〜ドクトル・フルヤの知って得する泌尿器科講座〜)

糖尿病のお話…第1話


最近糖尿病は新しい国民病と言われ、1000万人以上の患者と数百万の糖尿病予備軍が存在していると考えられています。
戦後食事内容が変わりぜいたくになり、また運動不足や肥満が増えたのが大きく影響していると思います。簡単に言うと糖尿病は血液中の糖分が異常に増加して体に色々な害を及ぼす病気です。原因は多くありますが、大部分の糖尿病は遺伝と食事、運動、肥満が大きく関与する生活習慣病です。糖尿病になると全身の血管に病変が起こります。

大血管の障害としては、脳梗塞、脳出血、心筋梗塞、足の動脈閉塞。小血管の障害では
1.自律神経障害(低血圧、便秘、下痢、排尿障害やインポテンツなど)や末梢神経障害(四肢のシビレ、冷え、痛み)
2.目の網膜障害(視力低下、失明)
3.腎臓の障害(最終的には人工透析や腎移植が必要になる)等の有名な合併症があります。
糖尿病の特徴として、初期には自覚症がない、合併症を起こすと現状維持がせいぜいで元の健康な状態にはなかなか戻らない。ですから、早期発見、早期治療が大切です。
糖尿病を早期発見する為には、
1.親族に糖尿病のいる人は、30歳〜40歳では、2年に1回、40歳
以降は1年に1回の糖負荷テストを行い、糖尿病、境界域(糖尿病と正常の間)、正常の診断をする。(このテストは採血、採尿をするだけで通常2時間程度で終了します。)また、肥満があり軽い口渇、倦怠感、下肢のシビレなどを時々自覚したら、すぐに検査しましょう。
2.かぜや下痢等体調の悪い時、尿糖をみる。かぜなどで受診し尿検査で糖尿病が発見されることがしばしばあります。
3.検診はいつも空腹で行いますが、たまには食後に採血してみましょう。糖尿病の初期では空腹時の血糖は正常です。しかし食後には高血糖になります。
心当たりのある方は早めに受診することをお薦めします。
次回はもう少し詳しく糖尿病についてお話しましょう。
2004年07月10日(土) No.76 (高橋先生(内科)のコラム)

乾癬の治療と日常生活上の注意


乾癬の治療法にはさまざまなものがあります。
[1]外用療法
1.ステロイド外用剤…他の湿疹やかぶれの治療にも使われる塗り薬です。外用によって皮膚の炎症を取り皮疹を抑えます。効果の強さが5段階に分かれて..
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2004年07月10日(土) No.75 (国分先生(皮膚科)のコラム)

女性のがんのお話/続き


前回は子宮頸がんの診断の話が途中になってしまいました。
円錐切除という手術があります。必要と判断された場合に行われるわけですが、子宮の出口を円錐形にえぐってその組織を検査し、最終的な診断となります。
ごく初期のがんであると診断されれば、治療は一般的に子宮全摘が選択されます。しかし、今後の妊娠を患者が強く希望する場合は、円錐切除にとどめることもできるのです。検査のための手術が治療にもなるというわけです。
ある程度進行したがんの場合は、子宮だけでなくその周囲を広く摘出し、お腹の奥のリンパ節を取ります(これは大きな病院で可能です)。抗がん剤を併用することもあり、放射線治療が選ばれるときもあります。治療成績は、もちろん早い時期に治療をすればするほど良いのです。ごく初期であればほぼ100%治せます。あちこちに広がった状態なら5年生きるのも大変です。
子宮頸がんは見つかりやすい部類のがんです。年一回のがん検診があなたを救います。30歳になったら毎年受けましょう。
お産経験者なら25歳からが目安です。
子宮体がん‥子宮の奥、内膜にできるがん(イラスト参照)。

内膜は受精卵が根を生やし、妊娠が成立する場所で、毎月月経によって新しくつくりかえられますが、閉経の後はがんができるとその場で育ちやすいのです。子宮がんのうち20〜30%を占め、増加傾向です。食事の欧米化、晩婚化、少子化が関係しています。50代から特に多くなりますが、若い女性にもみられます。
症状は不正出血(月経以外の出血)、特に閉経後の出血は要注意で、必ず婦人科で診察を受けて下さい。検査はやはりまず細胞診ですが、頸がんの場合とちがい子宮の奥まで届く細長い器具で細胞をとってきます。さらに、内膜を器具でひっかいてとれたものを組織検査することもあります。
治療は手術が主体になります。頸がんの場合と同じように、がんの進行度合いによって手術の方法が異なります。ほかに放射線療法、抗がん剤、ホルモン療法などがあり、症例に応じて選ばれます。
2004年07月10日(土) No.74 (浅井先生(産婦人科)のコラム)

お薬手帳ってなに?


皆さんは薬局でお薬をもらうときに「お薬手帳はお持ちですか?」と聞かれた事はありませんか?今回は、お薬手帳についてお話します。
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、お薬手帳は薬局・病院によっていろいろな大きさや色のものがあり、薬局や病院の名前が入っていたり内容が少し違ったりしています。そこが勘違いしやすい点ですが、基本的にすべて同じ目的のため作られ、どこの薬局・病院でも共通で使えます。その主な目的とは薬の飲み合わせなどによる相互作用や重複などで起こる副作用を未然に防ぐという重大な役割を担っています。

手帳の中には、あなたがどこの病院のどの先生からどんな薬を処方されていて、いつからいつまで、どのくらいの量、1日何回飲んでいるのか、必要に応じて他の薬や飲食物との飲みあわせの注意、また、その薬を調剤した薬局、薬剤師名などが書かれています。
実際に私の薬局でも2カ所の病院から、それぞれ薬が処方されており、それを飲んでいて体がだるくなり力が入らなくなって調べたところ、飲み合わせてはいけない薬が処方されており、横紋筋融解症と言って筋肉が溶け出すと言う重大な副作用が原因だったのではないかと思われる患者さんがおられ、その時はすぐに薬を止めていただき重症化しないで回復された方がいらっしゃいました。
自分自身がそう言う副作用や相互作用にあわない様にするための手帳ですので、持っていない方は薬をもらうときに作る事をおすすめします。その際にもっとも重要な事は、病院ごとではなく1つの手帳に、すべての病院、歯科医院、薬局からもらった薬を出来るだけ記載してもらうようにすることです。
ちなみに、病院でお医者さんに何か薬を飲んでいますか?聞かれたとき、手帳を見せれば難しいカタカナの名前を覚えておかなくてもいいと言う利点もあります!
2004年07月10日(土) No.73 (原口先生(薬剤師)のコラム)

歯並びとかみ合わせについて


もし悪い歯並びやかみ合わせをそのままにしておくと、かみ合わせが壊れる原因となりあごの働きが十分営まれなくなる可能性があります。また、虫歯になったり食べ物がよくかめず消化不良を起こしたり、身体の健康や発音に悪い影響を与えてしまいます。さらに、口もとや顔だちのバランスが悪く、心理的にもコンプレックスの原因になるかもしれません。
では、どのような状態に注意しなければならないのでしょうか。

●叢生…らんぐい歯
歯並びが凸凹している状態で、俗に言う八重歯もこの一種です。
最近は前歯の見える部分だけでなく、奥歯の萌え方にも問題が多いようです。
●上顎前突…出っ歯
最近割合が以前より、増えてるように思います。
これにも2種類あって純粋に上あごがでているタイプと下あごがうしろに引っ込んで小さいタイプです。前歯が離れているだけでなく、奥歯からのかみ合わせがずれています。
実はあとの下あごが小さいタイプの方が圧倒的に多く、種々の問題を引き起こすことがあります。
●反対咬合…受け口
骨格的問題により生じているものが大部分で、下あごが大きいタイプのみならず上あごの成長に問題がある場合もあります。前歯が逆になっているだけでなく、奥歯からのかみ合わせがずれています。
●開咬…奥歯を咬んだ状態でも上下の前歯が咬み合わずに開いている状態。
骨格的問題より生じているものが多いです。
以上がよく見受けられる種類です。これらをひっくるめて不正咬合と呼びます。
治療に対する考え方としまして、不正咬合を有する方の多くは、成長期からの治療が望ましい場合が多々あります。
永久歯が生え代わる時期から、かみ合わせやあごの骨格の発育の問題を改善し、その後で歯並びを治すという、成長に合わせた二段階の治療が必要です。成長期にかみ合わせやあごの発育の問題を放置してしまった場合、最初は小さな問題が後で大きな問題になりかねませんし、そのため治療が難しく成果が上がりずらくなる場合があるので、注意が必要です。
2004年07月10日(土) No.72 (北見歯科医師団のコラム)