タイトル

第6話/顔面を、赤ちゃんのオシッコが直撃!


大人の小便はせいぜい1mぐらいしか飛ばないことは、前回お話ししました。しかし、小便の出が悪い、勢いが無い、細い等々、こんな症状に最近気づき始めた働き盛りの熟年男性諸氏でも、子供の頃オシッコが遠くへ飛んだと言う記憶があるはずです。
実際のところ、子供の方が大人よりもっと飛ぶのでしょうか?
ところで、子供の頃大きく見えた人物や建物も、大人になると拍子抜けするほど小さく見えるものです。

例えば、私が小学生の頃までは、父親は大きく立派で怖い存在でした。高校生になって、私の身長が父親のそれを超えたとき、こんなにも父親が小さかったのかとびっくりしたものです。
これは、子供と大人の目の高さからくる一種の錯覚です。
それなら、子供の頃のオシッコの飛距離も錯覚かも…。
実際は、それほど遠くへは飛んでいないのかもしれません。そこで、9歳から11歳の少年5人に協力してもらい、オシッコの飛距離を測ってみました。すると驚いたことに、平均の飛距離は170cmで、2mを超えたのは2人もいたのです。
やはり、子供の時の方がより遠くへ飛んだという記憶は正しかったのです。
ホースで水を飛ばすとき、蛇口が小さいほど、ホースの長さが短いほど遠くへ飛ぶものなのです。
これは、物理学でいう、先端内圧が高いほど水は遠くへ飛ぶという法則で説明がつく現象です。
ですから、子供のように、尿道の出口が小さいほど、尿道が短いほど、小便は遠くへ飛ぶものなのです。
ところで、オムツを取り替えるときに、オチンチンの先から勢いよく飛び出たオシッコが、お母さんの顔面を直撃することはよくあることです。
このような赤ちゃんであれば、泌尿器科は健康です。
もし、こんな経験の無い母子で、チョロチョロしか尿の出ない男の子の泌尿器科には、何らかの異常があると考えられます。
例えば、真性包茎とか、尿道弁、神経因性膀胱とかいう病気。老婆心ながら、専門医の診察をお勧めします。
2004年02月10日(火) No.44 (古屋先生(泌尿器科)のコラム〜ドクトル・フルヤの知って得する泌尿器科講座〜)

倦怠感について


それは北海道へ来て間もない頃の診察でした。
「どうしましたか?」「最近何かコワクて…」「何がコワイんですか?」「何かと言われても…」「はっきりしませんか?」「午前中は良いのですが、夕方になるとだんだんコワクなります。」
「だから、何にコワクなるんですか?」「わからないから医者に来たんじゃないですか」どうも話が食い違って、診察はうまくいきませんでした。
北海道弁の『あずましくない』『いたましい』『なまら』などは、今では何となく言葉のニュアンスが判ってきました。

しかし、『コワイ』だけはまだ良くわかりません。コワイとダルイ、疲れやすいなどの区別がはっきりしません。生まれも育ちも北海道の婦長に聞いてもはっきりした説明は返ってきません。
言葉で説明するのは難しいのかもしれません。患者さんが「ダルクないけどコワイ」「コワクないけどダルイ」「ダルクてコワクて」と訴えてきた場合、私は全部全身倦怠感として理解し対処しています。
全身倦怠感はほとんどの病気でみられますが、医者は次に挙げるような病気を念頭において診察をします。
貧血。低血圧、肺結核、糖尿病、肝臓病、ホルモンの病気、精神科の病気、栄養不良などです。
大事なのは器質的病変つまり内臓の異常があるか、精神的病変なのかの鑑別です。一般的には急に起こった倦怠感は器質的疾患が多く、徐々に起こった慢性の疲労は精神疾患(うつ病など)が多いとされています。
受診の目安ですが、「通常の社会生活ができ、労働も可能であるが全身倦怠感の為しばしば休息が必要である」これは、厚生労働省が定めた倦怠の程度の「2」です。このような状態であれば病院受診をお勧めします。
参考までに程度は0〜9まであり、「0」は倦怠感がなく平常の生活ができ、制限を受けることなく行動できる…つまり「元気」ということです。
そして「1」は時々疲労感があるという程度でしばらく様子をみてよいでしょう。「3」は、月に何日か仕事を休まなければならない状態です。
ちなみに「9」は身の回りのこともできず、常に介助が必要で終日就床を必要としている…つまり「ほとんど寝てる」ということです。
2004年02月10日(火) No.43 (高橋先生(内科)のコラム)

日本料理と医療


今回は、アトピー性皮膚炎の治療について書くつもりでいたのですが、正月ボケもあってペンも進まないので、少々柔らかい話を書かせていただきます。
私の友人に日本料理人がおります。日本料理人というのは、10年以上の厳しい修行で技を磨き、やっと一人前の職人として人に料理を饗する事が認められると聞きます。
週に一度その友人の料理を味わうことにしているのですが、その一品一品心がこもり、手間と愛情が込められていることに毎回感動させられます。
私の父が入院中食欲が無く、何とか食事をしてもらおうと友人に頼んで料理を作ってもらった事があります。

その時その友人が「自分の父親に食べさせるような気持ちで、心を込めて作りました。」と、私の父の好物を何品も用意してくれた時には、不覚にも私の目から熱い物がこぼれ落ちました。
日本料理の職人として一流の腕を持つ友人ですが、鮨は握りませんし、ましてイタリア料理や中華料理を自分の店の品書きに加えたりはしません。
医者も同じなのです。
今の時代は医療の専門分野化が進んでいます。
例えば我々皮膚科を標榜する医者は皮膚科を、内科の先生なら内科を、泌尿器科の先生なら泌尿器科を、小児科の先生なら小児科を、それぞれ何年も研鑽を積んでから、その科の専門の知識や治療を患者さんに誠意をもって提供しているはずなのです。
本当は…です。
来月号は、アトピー性皮膚炎の治療について書かせていただきます。
2004年02月10日(火) No.42 (国分先生(皮膚科)のコラム)

タバコすってて大丈夫?パート2


★美容にも悪い
女性にとっては健康ももちろんですが、美容も気になるところ。そうです、タバコは肌の老化を促進します。しみ、しわ、たるみが早く来る。
つまり、歳よりも老けて見えるということ。なのに、20代女性の喫煙率がここ40年間上昇し続けているのは困ったことです(女性全体はやや低下している)。
このことは妊娠中の喫煙率に反映すると考えられ、胎児や小児にとって大問題です。

★赤ちゃん大迷惑
妊娠中にタバコをすうと、ニコチンや一酸化炭素その他の有害成分が急速に血流に乗り、胎盤を通過して胎児のからだに入ります。
胎児は心臓ドキドキ頭クラクラ、苦しくてもがくのです。
しかもこれから逃れるすべを彼らは全く持っていません。
こうした状態が続くと、先天奇形、死産、早産、低体重児などが増加します。
なにせ、未成年が法律で禁止されているタバコを、からだが形成されるこの大事な時期にすわされたらどのくらい悪いか、考えなくてもわかりそうなことです。お産が終わっても、ほとんどの人は母乳を飲ませますので、その期間はタバコをすえません。母乳に有害物質が混じるからです。妊娠に気がついた時、すぐやめれば心配ないでしょう。
女性にとって、妊娠はタバコをやめるすごくいい機会だと思います。
ここでご主人にお願い。
ご自身がやめられないなら、せめて家族に迷惑とならないよう、自宅ですう時は建物の外で(いわゆるホタル族)。家庭内喫煙でもっとも被害をこうむるのは子供で、喘息などになりやすく、乳幼児突然死症候群は親がすわない場合の6倍もおこります。
★タバコをやめる気があるなら
私はタバコをやめて20年以上になりますが、きっかけは、喫煙の害を統計的に明らかにした国立がんセンターの平山雄疫学部長の本を読んだことでした。
そろそろやめなきゃと考えていた時でもあり、すんなりうまくいきました。何回となく禁煙失敗をくり返している方々にひとこと。本数を減らしていく方法は失敗します。
まわりの人に禁煙宣言して始めるのも一法。インターネットをやる人なら、みんなで励ましあいながら続ける「禁煙マラソン」というサイトも。
離脱(禁断)症状をやわらげるパッチ(肌に貼る)やニコレットガムなどもあり、挫折しにくくする手が考えられています。
当院でも禁煙外来があり、男性の受診者も経験しています。
2004年02月10日(火) No.41 (浅井先生(産婦人科)のコラム)

赤ちゃんの嘔吐、ミルクのせい?それとも病気?


赤ちゃんの検診をしている時に、ミルクをもどす、吐く、口からよだれのようにこぼれている、これって病気なんでしょうか?
という質問をお母さん達からよく受けます。
赤ちゃんは、幼児、学童児とは違い消化器の働きがまだまだ発展途上にあるため、吐いたりもどしたりすることが多く、殆どの場合病気である可能性は少ないのですが、今現在育児に携わっているお母さん達には、心配や不安の種になっていることもあるでしょうから、今回は赤ちゃんがミルクを吐いたりした時、それが病的なものなのかどうかについて簡単に解説したいと思います。
そもそも小さな赤ちゃんは、液体のミルクを口から咽、食道、胃へと吸い込むことによって飲み込み栄養としている訳ですが、液体のミルクは意外に低カロリーであるために、頻回に多量に飲まなければなりません。

その時赤ちゃんは多量のミルクとともに空気も飲み込んでいます。このため小さな赤ちゃんでは、ミルク毎にげっぷを出さなければなりません。
新生児期にある赤ちゃんは大人と違い、まず胃が縦にぶら下がっていることと、食道と胃の接合部で筋肉でできている部分の働きがまだまだ弱いため、意外に簡単にげっぷがでます。
胃から食道にかけて簡単にげっぷが出るということは、ミルクも胃から食道さらに咽から口へと逆流しやすい、つまりはミルクを吐くということが生理的に多いということがお解りいただけると思います。
このように検診でみる赤ちゃんの嘔吐は病気ではなく生理的なもの、げっぷがうまく出せないことによるものが殆どなのですから、げっぷを出させることで改善される場合は病気ではありません。
時々げっぷをうまく出せないことについても相談を受けることがありますが、育児指導で良くある「肩に赤ちゃんを乗せて背中をトントンしなさい」という方法でげっぷが出ない時には、「赤ちゃんを水平に寝かせた状態から手を首と背中に当て、赤ちゃんの上半身を45度程度引き起こし、背中やお腹をさするか胸をトントンするとうまく出ることがありますのでお試し下さい。
次回は病気も考えられる吐き気について解説致します。
2004年02月10日(火) No.40 (上村先生(小児科)のコラム)

薬剤師とは


薬剤師と聞いて皆さんは、どんな職業かピンとくるでしょうか?
医師は「○○のお医者さん」と会話に出てきたり「医者の不養生」と言うことわざがあるくらいですが「薬剤師」にはありません。
そこで今回は薬剤師の歴史について少しお話しします。

昔の日本では漢方医が薬を調合し「くすし」と呼ばれ医師と薬剤師が未分化の状態でした。
そのなごりなのか、東京大学では昭和32年、北海道大学では昭和39年まで、広島大学では現在でも医学部の中に薬学科があります。
欧州では早くから医師が薬を調合する習慣が無く、薬剤師が作っていました。
一説には毒殺が非常に多くて、うっかり医師に薬をもらうと一服もられてしまうかも知れなかったからとも言われています。
古代ローマ時代にはすでにヒ素・ドクニンジン・毒キノコ・トリカブトなどの毒物もありましたし、小説にもよく毒殺が登場します。ただ「ロミオとジュリエット」に毒薬を売ったのは薬剤師だったそうですが…。
洋の東西を問わず、もともと薬剤師の仕事は薬の善し悪しを見分ける事で、昔の薬は薬草がほとんどだったので、どれが本物か見分けるには長年の知識と経験が必要だったのです。
特に欧州ではマラリヤ薬の「キナ皮」に偽物が多く、これを見分けるのが薬剤師の重要な仕事でした。
今は薬として使われていませんが、薬剤師が薬品として作っていた物の中には石鹸・香水・ベルモット(薬草リキュール)・黒色火薬・トマトケチャップなどがあったそうです。
2004年02月10日(火) No.39 (原口先生(薬剤師)のコラム)

北見歯科医師団について


『北見歯科医師団』と聞いて皆さんはどういったイメージを持ちますか?
北見歯科医師団とは北見市内の北見歯科医師会会員によって構成され、地域住民の歯科保健、医療・福祉に貢献する為の団体です。現在50件の医..
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2004年02月10日(火) No.38 (北見歯科医師団のコラム)