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市民お薬講座と健康食品の話


北見薬剤師会で「市民お薬講座」というイベントを毎年無料でおこなっていて、たくさんの方に参加していただいています。今年も10月23日(土)に開催することになり、今回は私が「食と健康」についてお話させていただ..
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2004年10月10日(日) No.90 (原口先生(薬剤師)のコラム)

飲み続ける薬!?


患者さんからの質問で「知り合いから聞いたんだけど、血圧の薬やコレステロールの薬は飲み始めたら、死ぬまでず〜っと飲まないとダメなんでしょ?」と言われることがあります。
これはある意味正解でもあり、ある..
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2004年09月10日(金) No.84 (原口先生(薬剤師)のコラム)

かかりつけ薬局って?


案外知らない人が多いのですが、医療機関で処方せんをもらった場合、どこの薬局に持っていってもいいことをご存じですか?
そこで今回はホームドクターやかかりつけのお医者さんがあるように、かかりつけの薬局というのがあって便利だという事をお話します。
かかりつけの薬局では、お医者さんのカルテのように、あなたがどんな薬をいつ飲んだか記録して、体質や副作用の状況など判断し、薬が間違いなくのまれるように考慮します。
また、内科、歯科、皮膚科、耳鼻科など別々の病院から処方箋をもらった場合でも、かかりつけ薬局をどこか1カ所に決めておいてそこでお薬を出してもらう事によって、この薬とこの薬をいっしょに飲むと副作用の心配があるとか、これとこれは同じ成分だから効き目が強すぎるなどを判断して、必要なときはそこの薬剤師が受診したお医者さんに薬のことを相談もしてくれます。
言ってみれば、あなたの代わりに薬の情報をすべて管理してくれる薬の見張り番と言った感じです。

家の近くにかかりつけ薬局があれば、処方箋を預けて後から取りに行ったり、代わりの人が取りに行く事も出来るので大変便利です。
最近は高齢化社会と言う事で、お年寄りのことがいろいろ問題になっていますが、寝たきり老人をお世話する介護用品についても、かかりつけ薬局なら気軽に相談することもできます。
それではどんな薬局をかかりつけ薬局に選べばいいかと言うことですが、基本的には「保険薬局」、「処方せん受付」、「保険調剤」などの表示のある薬局であればどこでもいいのです。近所だからとか、感じがいいからとか理由は何でもかまいません。
ただ、1.薬についてきちんと説明してくれる。2.わからない事は気軽に相談できる。3.お薬手帳や文書で薬の情報をくれる。4.信頼できる薬剤師がいる。などを基準に、信頼できる薬局をあなたの『かかりつけ薬局』に選んでみてはいかがでしょうか?
2004年08月10日(火) No.79 (原口先生(薬剤師)のコラム)

お薬手帳ってなに?


皆さんは薬局でお薬をもらうときに「お薬手帳はお持ちですか?」と聞かれた事はありませんか?今回は、お薬手帳についてお話します。
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、お薬手帳は薬局・病院によっていろいろな大きさや色のものがあり、薬局や病院の名前が入っていたり内容が少し違ったりしています。そこが勘違いしやすい点ですが、基本的にすべて同じ目的のため作られ、どこの薬局・病院でも共通で使えます。その主な目的とは薬の飲み合わせなどによる相互作用や重複などで起こる副作用を未然に防ぐという重大な役割を担っています。

手帳の中には、あなたがどこの病院のどの先生からどんな薬を処方されていて、いつからいつまで、どのくらいの量、1日何回飲んでいるのか、必要に応じて他の薬や飲食物との飲みあわせの注意、また、その薬を調剤した薬局、薬剤師名などが書かれています。
実際に私の薬局でも2カ所の病院から、それぞれ薬が処方されており、それを飲んでいて体がだるくなり力が入らなくなって調べたところ、飲み合わせてはいけない薬が処方されており、横紋筋融解症と言って筋肉が溶け出すと言う重大な副作用が原因だったのではないかと思われる患者さんがおられ、その時はすぐに薬を止めていただき重症化しないで回復された方がいらっしゃいました。
自分自身がそう言う副作用や相互作用にあわない様にするための手帳ですので、持っていない方は薬をもらうときに作る事をおすすめします。その際にもっとも重要な事は、病院ごとではなく1つの手帳に、すべての病院、歯科医院、薬局からもらった薬を出来るだけ記載してもらうようにすることです。
ちなみに、病院でお医者さんに何か薬を飲んでいますか?聞かれたとき、手帳を見せれば難しいカタカナの名前を覚えておかなくてもいいと言う利点もあります!
2004年07月10日(土) No.73 (原口先生(薬剤師)のコラム)

大衆薬は安全!?


大衆薬は安全なのが「当たり前」と思われがちですが、ごくまれにとんでもない事故が起こっていることも事実です。
過去にある薬でアレルギーを起こしていた人が、同じ成分を含む薬を使って重症のアレルギーになった例や大人用の点鼻薬(鼻づまりのスプレー)を幼児に使用して手足が冷たくなり顔色が悪くなって救急車で運ばれた例。また、喉の痛みや声がれの時に使う噴霧式のヨード含有剤を使い続けた結果、ヨードの過剰摂取となり甲状腺機能に異常を起こした例などいろいろあります。
これらは「以前、こういう薬でアレルギーを起こした事があるが大丈夫ですか?」「この薬は幼児に使ってもいいですか?」「これは長く使っても問題ないですか?」など、医師や薬剤師に相談していたら防げた可能性があります。

また、医師が処方した薬を使用している人では、大衆薬との「飲み合わせ」、食品との相互作用の問題もありますから、同様に相談していただく事が大切です。
最近、規制緩和の一つとしてコンビニで大衆薬を販売する事が検討されていますが、かぜ薬でもCMのイメージのみで購入すると症状に合わなかったり、思いもよらぬ注意点があったりする場合もあり、極まれにではありますが、スティーブンス・ジョンソン症候群(皮膚粘膜眼症候群)や中毒性表皮壊死症などの重い副作用を起し、発見や処置が遅れると最悪の場合は死に至る事さえあります。
みなさんはこの話を聞いて、薬のコンビニ販売についてどう考えますか?
薬の箱や説明書・CMなどで「使用上の注意をよく読み、医師または薬剤師にご相談下さい」とはそう言うことなのです。
元気なときは薬の相談などあまり意識しない事でしょうが、必要なときはいつでも遠慮無く薬の専門家『薬剤師』にご相談下さい。
2004年06月10日(木) No.66 (原口先生(薬剤師)のコラム)

薬剤師の仕事


薬剤師の仕事と言えば、薬局では主に処方箋による調剤や医薬品・医療用具の販売、健康相談などで、病院では外来や院内の調剤と注射などの薬品供給や管理、患者さんのベッドサイドに行っての服薬指導の他、医療従事者への医薬品に関する情報提供など、双方とも医薬品の有効安全使用や保健衛生など、薬剤師法にある「国民の健康な生活を確保する」と言う条文に基づいています。
製薬会社の薬剤師は新薬の研究開発、行政の薬剤師は医薬品の製造、輸入許可や設備、流通、保健衛生などを指導し、医薬品卸の薬剤師は流通の品質管理や医療機関、薬局への情報提供を行なっています。

あまりご存じない方もいらっしゃると思いますが、各学校に学校医、学校歯科医がいる様に、教室内の環境検査(シックスクール等)や飲料水、プールの水質検査の他、尿検査などを行なって、生徒の健康を守っている学校薬剤師と言う仕事もあります。
また、食品、化粧品、農薬などの企業での研究や製造管理、上下水道の衛生管理など、幅広い分野で活躍しています。
薬剤師が出来る仕事として衛生検査技師、毒物劇物取扱責任者、食品衛生管理者、麻薬管理者、環境衛生指導員など15種類の資格。
薬学系大学を卒業するだけでも薬種商販売業者(薬店管理経営)、麻薬取締官、甲種危険物取扱受験資格、公害防止管理者など、13種類の資格などを取る事が出来ます。
(一部条件付きのもの有り)
平成18年度入学生より、薬剤師国家試験の受験資格は薬学系大学で医師・歯科医師・獣医師と同じく6年の修学期間が必要になる予定ですが、若者よ!是非とも薬剤師を目指してみてはいかがですか?
2004年05月10日(月) No.59 (原口先生(薬剤師)のコラム)

コーラと薬剤師


前にお話ししたとおり、昔の薬剤師はケチャップやベルモットなど、今からは想像できない物を作っていましたが、コーラも薬剤師が作ったのを皆さんはご存じですか?
昔、米国では薬局のカウンターに立ち寄り、夏の日差しでカラカラに乾いた喉や二日酔いの頭痛を治す飲み物として炭酸水を飲んで会話を楽しむなど、薬局が今の喫茶店やパーラーの様な性格も併せ持っていたようです。

そんな中、1886年米国ジョージア州の薬剤師ベンバートン氏が、当時はまだ麻薬として扱われていなかった「コカ」の成分や「コーラ」の実(カフェインの一種のコラチンを含む)から強壮剤として成分を抽出したシロップを間違って炭酸で割った事から「コカ・コーラ」が誕生しました。
ちなみに、全米に大量販売され始めた1903年からはコカ(麻薬)を使わずに製造するようになったそうです。
1912年には日本にも輸入されていたようで、高村光太郎の詩集「道程」の中にも「コカコオラ」の文字が出てきます。
「ペプシ・コーラ」は1898年ノースカロライナ州の薬剤師ブラッドハム氏が消化不良の治療薬をもとに作った物で、消化酵素の「ペプシン」と「コーラ」を合成したのが名前の由来です。
両方とも薬剤師が開発した物ですが、当時の基準は別として現在は薬としての効果は無いと考えられます。
逆に炭酸飲料は主に解熱・消炎鎮痛剤として使われるアスピリンなど一部の薬の作用を遅らせ、一定時間の効果が半分になるとの報告もありますので、薬を飲むときは出来るだけ水または白湯で服用するようにしてください。
2004年04月10日(土) No.53 (原口先生(薬剤師)のコラム)

現在の薬剤師は


今、薬そのものを作るのは製薬会社の仕事で、薬剤師が薬自体を作るのは売っていない薬でどうしても必要な時くらいですが、それはそれで薬剤師の腕の見せ所でもあります。
その代わりと言っては何ですが、薬剤師の仕事には「情報伝達」と「薬害防止」という2大業務が加わりました。

「最近は薬局でいろいろ説明を受けるけど、面倒くさい」と言う方がいらっしゃいますが、情報開示の傾向や人権尊重の立場から、また患者さん自身の安全の為にも治療法・服用薬について知ってもらわなくてはならないと言うことからなのです。
患者さんには、一人一人異なった生活や価値観・好みがある様に同じ病気でも治療法や治療薬も違ってきます。昔は「命さえ助かれば…」と患者さんは我慢をしてきましたが、今はいかに日常生活を損なわないで治療できるかを考える時代です。
現在は慢性病が多く、患者さんが薬を飲み忘れたり、勝手に止めたり、人から薬をもらったりする人がいます。
薬には副作用がつきものですので、それを未然に防ぐため患者さんに薬に対して正しい知識を持ってもらうことも薬剤師の大切な仕事のひとつです。
一般に医療職の中で薬剤師というと「おとなしくて、クソ真面目で暗い」と言うイメージを持つ方が多いようですが、もちろんとても積極的で、ユニークで明るい薬剤師もいます。「よき友…くすし」と徒然草の中にもあるようにお知り合いに薬剤師が一人いるとなかなか便利な物です。
今度、薬局へ行かれたときは何か聞かれてみてはいかがでしょうか?
2004年03月10日(水) No.46 (原口先生(薬剤師)のコラム)

薬剤師とは


薬剤師と聞いて皆さんは、どんな職業かピンとくるでしょうか?
医師は「○○のお医者さん」と会話に出てきたり「医者の不養生」と言うことわざがあるくらいですが「薬剤師」にはありません。
そこで今回は薬剤師の歴史について少しお話しします。

昔の日本では漢方医が薬を調合し「くすし」と呼ばれ医師と薬剤師が未分化の状態でした。
そのなごりなのか、東京大学では昭和32年、北海道大学では昭和39年まで、広島大学では現在でも医学部の中に薬学科があります。
欧州では早くから医師が薬を調合する習慣が無く、薬剤師が作っていました。
一説には毒殺が非常に多くて、うっかり医師に薬をもらうと一服もられてしまうかも知れなかったからとも言われています。
古代ローマ時代にはすでにヒ素・ドクニンジン・毒キノコ・トリカブトなどの毒物もありましたし、小説にもよく毒殺が登場します。ただ「ロミオとジュリエット」に毒薬を売ったのは薬剤師だったそうですが…。
洋の東西を問わず、もともと薬剤師の仕事は薬の善し悪しを見分ける事で、昔の薬は薬草がほとんどだったので、どれが本物か見分けるには長年の知識と経験が必要だったのです。
特に欧州ではマラリヤ薬の「キナ皮」に偽物が多く、これを見分けるのが薬剤師の重要な仕事でした。
今は薬として使われていませんが、薬剤師が薬品として作っていた物の中には石鹸・香水・ベルモット(薬草リキュール)・黒色火薬・トマトケチャップなどがあったそうです。
2004年02月10日(火) No.39 (原口先生(薬剤師)のコラム)

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