タイトル

脱水、熱中症、熱射病


 まだまだ、暑い日が続いていると思いますが皆さんいかがお過ごしですか?今年は北海道でも例年になく異常な高温で熱中症などの患者さんも多かった事と思います。
 今回はそれに伴う脱水、熱中症、熱射病などに..
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2018年08月29日(水) No.852 (原口先生(薬剤師)のコラム)

なぜ薬局で色々聞かれるの?


 先日、患者さんに薬の効果や体調などに変化がないかお尋ねした所「そんなのは医者がわかっていて薬出しているのだから、いちいち薬剤師に言う必要がない。効いているからもらっているんだから、黙って医者の処方す..
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2018年08月04日(土) No.845 (原口先生(薬剤師)のコラム)

薬剤師になるには


 オホーツク地区は医師、看護師を筆頭に医療資格者が少なく、各病院や医療機関の多くは人材確保に苦労していることと思われます。
 薬剤師についても例外ではなく各病院、薬局などで人員不足で常に求人されているところが多々見られます。
 では現状、薬剤師になるためにはどんなことをクリアーしていかなければならないか、今回は簡単に説明いたします。
 まずは高校卒業後、大学の薬学部か薬科大など入学し6年間勉強しなければならないのですが、レベル的には北海道大学を例にとると医療系の学部で上位はどれも6年制の学部ですが医学部、獣医学部、薬学部、歯学部の順で偏差値が高く、一般的にどこの大学もほぼ順位は同じで、数年前から薬学部の合格が年々厳しい状態になってきている様です。この偏差値の順位には歯医者さんが多くなり歯学部に進学する学生が少なくなっているという事情も要因の1つですが、私の大学の同期でも歯科医師の資格と薬剤師の資格の両方を持っている人が数人いますが、その中の1人は歯科医師としてではなく薬剤師として働いている人もいます。
 また、札幌でも1、2を争う進学校出身の子が私立の大学に入学し入試は何とかなったが、単位の取得や勉強の質や内容、量などで進級が大変だと嘆いていたと聞いたことがあります。ほかの資格取得する学部と同じく研究や卒業論文と並行して国家試験の勉強もしていかなければならないからだと思われます。


 それで無事卒業しても、薬剤師国家試験が待っています。今年の合格率を全体でみると14、867人
が出願し合格者は9、584名の
70.58%という状態で、その中には受験生の35%しか合格できなかった大学もあり、毎年5、000人以上が国家試験浪人になると言うのが現状です。
 これだけの難関を乗り越えて生まれてくる薬剤師なので、数的には決して多くないことを考えると、地方に薬剤師が不足するのも仕方がないのかも知れません。
 つまり簡単に補充できる資格者ではないということを解っていただければと思います。
 また、それを目指して勉学に勤しむ優秀な学生達やそれを応援してくださる方々に感謝したいと思います。
2018年04月25日(水) No.838 (原口先生(薬剤師)のコラム)

NSAIDs(エヌセイズ)


 NSAIDsとはNon-Steroidal Anti-Inflammatory Drugsの略であり、非ステロイド性抗炎症薬と訳されます。つまり、一般的によく使われるアスピリン、ボルタレン、ロキソニン、イブプロフェンなどの一部の解熱消炎鎮痛..
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2018年03月28日(水) No.834 (原口先生(薬剤師)のコラム)

似て非なるもの(逆の作用)2


今回はMTX(メトトレキサート)と葉酸(フォリアミン)のうちMTXについてお話します。
 MTXは、核酸合成などに必須な酵素であるジヒドロ葉酸レダクターゼ(DHFR)の活性を阻害する事により、還元型葉酸を枯渇さ..
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2018年02月28日(水) No.830 (原口先生(薬剤師)のコラム)

似て非なるもの(逆の作用)1


関節リウマチ(RA)治療薬であるMTX(メトトレキサート)は、葉酸(フォリアミン)の構造を2カ所変えただけの物質ですが、葉酸の核酸合成能を阻害するため葉酸代謝拮抗薬と呼ばれています。
 1947 年、アメリカン・サイアナミッド社レダリー研究所で合成されたアミノプテリンの誘導体からMTXが作られました。
 RAに対する有効性は、1988 年に米国で、1999年に日本で承認されました。その後2011年の公知申請承認を経て、日本では週8咾泙任箸気譴討た用量が2倍の16咾泙濃箸┐襪茲Δ砲覆蠅泙靴拭F瓜に葉酸(フォリアミン)を副作用回避のために、24〜48時間後に併用することがガイドラインに明記され、保険適用となりました。逆の作用で働く葉酸を正しく使えば、MTXで起こる肝障害、腎障害、口内炎など、副作用のうち軽度なものを抑制できます。
 葉酸とは水溶性ビタミンの1種です。ビタミンB群として今では8種類(ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、パントテン酸、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、ビオチン)が知られています。 かつて、ビタミンB群の発見を巡る競争があり、たくさんのビタミンBが提唱されましたが、今では前述の8種類に収まっていますが、葉酸もそうした競争の中で見いだされ、別名「ビタミンM」とか「ビタミンB9」とも呼ばれていました。メチル基(−CH3)やメチレン基(>CH2)ホルミル基(−CHO)など、炭素1原子を含む残基を生体内でやり取りするのが葉酸の機能の本質で、葉酸の働きにより炭素原子が移動し、核酸が合成され細胞分裂が起こるため、葉酸は生物の発生と成長のために不可欠な物質なのです。


 1930年代に、英国の医師、ルーシー・ウィルスらが、インドで酵母エキスに貧血を予防する物質が含まれていることを発見しました。1941年にホウレンソウからも同じ物質が分離されFolate(またはFolic Acid)と命名されました。この物質に「葉酸」という和名を付け、国内の臨床栄養の分野に広めたのは、先ごろ105歳で亡くなられた医師の日野原重明先生です。葉酸は、妊娠初期の胎児の脳や脊椎の先天性欠損のリスクを減らすための栄養素としても重要で、酵母やレバーのほか、濃緑色野菜、豆類、ナッツ類に多く含まれている物質です。
 次回はMTXなどについてお話します。
2018年01月31日(水) No.826 (原口先生(薬剤師)のコラム)

医薬分業のメリットについて


 今回は医薬分業のメリットついてお話します。
 まず、最初に院外処方のメリットとしてはどこの薬局で薬をもらってもいいというのが患者さんにとって便利なようです。
 病院で発行された院外処方箋は有効期..
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2017年12月27日(水) No.822 (原口先生(薬剤師)のコラム)

医薬分業のデメリットについて


 前回話したように、今回は紙面の都合上医薬分業のメリット、デメリットのデメリットとその理由についてお話します。まず、主なものを挙げるとこの3点になるかと思います。
〔局へ行くのが面倒。
 これは..
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2017年11月29日(水) No.818 (原口先生(薬剤師)のコラム)

海外と日本の医薬分業について


 ドイツの医薬分業の歴史は長く、医師には調剤権はなく薬剤師にのみ調剤権があります。医師は薬局を所有できず、共同経営者にもなれません。病院の薬剤部は院内処方のみに対応し外来患者の処方箋は全て院外に発行さ..
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2017年11月01日(水) No.814 (原口先生(薬剤師)のコラム)

医薬分業の始まりと 海外の現状について


 西暦1200年頃の西洋において国王などの権力者が、陰謀に加担する医師によって毒殺されることを恐れていました。これを防ぐために神聖ローマ帝国のフリードリヒ2世が、病気を診察するあるいは死亡診断書を書く者(医師)と、薬を厳しく管理する者(薬剤師)を分けたことに由来します。
 1240年には5ヵ条の法律(薬剤師大憲章)を定め、医師が薬局をもつことを禁じました。これが医薬分業と薬剤師制度のルーツとされています。それ以来現在に続くまでずっと、医師と薬剤師の役割を分け薬局と病院の経営を分けることで、不適切薬を排除、不正の防止、過剰投薬等を抑制、二重チェック等の実施で薬物治療が社会と個人にとってより有益になるように行ってきたのがこの医薬分業の仕組みだったのです。
 医薬分業制度により、欧州の薬剤師は医薬品の独占的な販売権や調剤権を国家から認められることと引き換えに、
●いつでも、どこでも必要な薬を安定的に国民に供給する責任。
●薬の副作用、相互作用、過剰投与などの危険から国民を保護。
●薬についての完全な把握。
●薬の厳格な管理。
●よりよい薬の研究、開発、製造。
●ニセ薬の排除。
●規格書(薬局方)の作成と開示。
●価格の不当な高騰の抑制。
などの役割を果たしてきました。
 現在もヨーロッパ、アメリカなどの先進諸国では一般的な制度として浸透しており、医師と薬剤師の業務は厳格に分けられていますが、時代とともに薬局の薬剤師に求められる仕事も移り変わりつつあります。


 薬物療法を通して人々の生活の質を上げることを使命とし歴史上の役割のほかに、
●地域の中の保健担当者として健康と生活を守る。
●健康に関する相談に乗り適切な医薬品提案によりセルフメディケーションに寄与する。
●一般用医薬品の選択を適切に支援する。
●薬物療法に関して薬剤師の立場で評価し監査を行う。
●薬物療法が適切に行われるよう情報を患者に伝える。
●薬物療法の管理を行う。
●在宅で療養する患者の薬学的ケアを担う。
などの役割を担っています。
 次回は欧米と日本の医薬分業の違いやなぜ厚労省が医薬分業を進めるのかを話す予定です。
2017年10月01日(日) No.810 (原口先生(薬剤師)のコラム)

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