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子どもの気になる病気 そのΕ劵肇僖譽灰Εルス感染症


 ヒトパレコウィルス(human parechovirus:HPeV)は、主に小さな子どもで上気道炎や胃腸炎などを起こし、咳、鼻水、発熱あるいは下痢、嘔吐などといった症状をきたします。大人も感染することがありますが、症状が..
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2019年10月30日(水) No.928 (秋山先生(小児科)のコラム)

子どもの気になる病気 そのゥ劵肇瓮織縫紂璽皀Εルス感染症


 RSウィルスはよく聞きますが、ヒトメタニューモウィルス(human metapneumovirus : hMPV)は初めて
耳にします、という方も多いのではないでしょうか。
 このウィルスが近年注目されている背景には、インフルエンザ、RSウィルスと同じように、迅速診断キットにてベッドサイドで簡単に診断できるようになったことがあります。
 hMPVは、あらゆる年代層でカゼの原因ウィルスの一つですが、乳幼児や高齢者では重症化し、細気管支炎や肺炎を起こすことがあります。この点はRSウィルスとよく似ています。一度の感染では十分な免疫が得られないため、その後も繰り返し感染しますが、免疫がついてくるので症状は軽くなってゆきます。
 hMPVは、比較的最近の2001年オランダで発見されたウィルスで、遺伝子的にもRSウィルスに近いウィルスです。アメリカでは、hMPVによって5歳未満の子ども2万人くらいが毎年入院していると推計されています。小児の呼吸器感染症の5〜10%、成人では2〜4%がhMPVが原因と考えられています。


【症状】
 hMPV感染症の主な症状は、咳、鼻水、発熱などのいわゆるカゼ症状です。細気管支炎や肺炎で悪化すると、ゼーゼー、ヒューヒューという喘鳴や息苦しさが加わります。3〜5日の潜伏期を経て、咳は1週間程度、熱は2〜3日続きます。喘鳴はRSと同様に数週間遷延することがあります。2割くらいに中耳炎の合併がみられます。
 hMPVの流行は3月から6月であり、例年RSウィルスの流行の後、hMPVが流行する傾向があります。ちなみに昨年度(H30年度)の北見日赤病院の小児RSV、hMPV感染症の月別入院件数(紹介例のみ)を図に示しますが、5〜8月にhMPVの入院が集中しています。
【感染経路】
 くしゃみや咳による飛沫感染、ウィルスが付着した手や鼻、物品、タオルなどを介する接触感染。
【診断】
 迅速診断キット使用(ベッドサイドにて綿棒で鼻汁採取、10分程度で判定)
【治療】
 特別な治療はなく、対症療法が基本です。喘鳴などの症状が強く、水分摂取が困難な場合は、入院加療が必要になります。
【予防】
 手洗い、うがい、マスク着用
2019年09月25日(水) No.923 (秋山先生(小児科)のコラム)

子どもの気になる病気 そのぅ泪瀬砲砲茲覺鏡症


 屋外で遊ぶ機会が増える季節は、ダニの感染症に注意が必要です。ダニは草地に多く潜んでおり、普段は岩の影などにじっと隠れていますが、人や動物が近づくと排泄するCO2を感知し、表面に出てきて体に取り付きます..
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2019年08月28日(水) No.918 (秋山先生(小児科)のコラム)

子どもの気になる病気 その2磧淵)による感染症


「人間を最も多く殺している生き物は?」というと、それは蚊です。
 蚊は血を吸う際に、さまざまな病原体(ウイルス、リケッチア、細菌)をうつします。蚊が媒介する日本脳炎、黄熱、マラリア、デング熱などがよ..
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2019年07月31日(水) No.913 (秋山先生(小児科)のコラム)

子どもの気になる病気 その▲┘鵐謄蹈Εぅ襯D68型


 今、小児科領域でとても気になるウイルスがあります。それがエンテロウイルスD68型(EV—D68)です。数年前から感冒症状がみられたあとに、子どもの手足が急にマヒする「急性弛緩性マヒ」の報告が相次いでい..
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2019年06月26日(水) No.908 (秋山先生(小児科)のコラム)

子どもの気になる病気 その PFAPA症候群


 4歳の男児、前日から40℃の高熱で受診。扁桃腺炎の所見で唇の内側に口内炎あり。溶連菌の迅速診断は陰性。抗生剤使用せずに4日で解熱。通常のウイルス性扁桃炎と思われました。その1か月後、同様の発熱、扁桃炎の所見あるも口内炎なし/頸部リンパ節の腫脹あり。溶連菌検査陰性で、抗生剤使用し3日間で改善。その後しばらく受診しなかったのですが、半年くらいしてまた高熱で受診しました。同じような扁桃炎で熱以外の他の症状はありません。お話を聞くと、この間にも何度も同じような症状があり、別のクリニックを受診されて抗生剤の治療を受けていたそうです。お薬手帳を見てその間隔を確認すると、ほぼ1か月半くらいの間隔になっています。この周期的な発熱と扁桃炎の原因は、何なのでしょう?これがPFAPA症候群です。
 PFAPAというのは、periodic fever(周期的発熱)、aphthous stomatitis(アフタ口内炎)、pharyngitis(咽頭炎)、cervical adenitis(頸部リンパ節炎)の略です。
 多くは5歳以下の乳幼児に発症します。日本の平均発症年齢は3.2歳、成人発症はまれとされています。日本での発生率は?原因は明確ではありませんが、サイトカイン調節障害によって特徴づけられる免疫性疾患と考えられています。家族集積性もあり、遺伝的な関与も指摘されています。


【診断】診断基準を表に示します。39〜40℃以上の発熱が突然出て、平均5日間(3〜6日)続きます。発熱の間隔は平均24日(3〜8週)で月経周期のような規則性がみられます。アフタ口内炎、頸部リンパ節炎は50〜70%、咽頭、扁桃炎は半数以上にみられ反復性扁桃炎の診断を受けている例が多く見られます。検査所見に特徴的なものはありません。
【治療】抗生剤は無効。ステロイドが著効しますが、シメチジン(H2ブロッカー)も有効。
【予後】多くの症例で、時間の経過とともに発熱間隔が広がり、症状も軽くなり、後遺症を残すことなく4〜8年で自然治癒します。その後も正常な成長、発達を示します。咽頭炎や扁桃炎を繰り返すことは子どもにはよくある事なので見過ごしがちですが、時計仕掛けのような周期的な発熱を見た場合、このような不思議な疾患があることを頭の片隅に置いておくことも必要です。
2019年05月29日(水) No.903 (秋山先生(小児科)のコラム)

食物アレルギーを予防するために その


・卵(ピーナツ)の離乳食の早期開始
 近年、ピーナツあるいは卵について、むしろ早く食べさせた方が食物アレルギーは減るのではないかという仮説のもとに試験が行なわれ、最近、決着がつきました。
 ピーナツアレルギーを予防するためにピーナツを乳児期から食べさせた子どもと、5歳までピーナツを除去した子どもについて比較した結果、乳児期からピーナツを食べていた子どもの方が、5歳までピーナツを除去した子どもよりもピーナツアレルギーは少ないことが実証されました。(図左)



また、卵アレルギーについても同様で、生後6か月から卵を少量食べた子どもたちと、生後1歳まで除去した子どもたちで検討したところ、生後6か月から卵を食べ始めた子どもの方が、生後1歳時の卵アレルギー発症率が約8割少ないことが分かりました。(図右)

【以上の知見から、食物アレルギーを予防するための2つのポイント】
“乕罎留蠑鼻米児湿疹)を保湿剤の塗布などでできる限り防ぐこと。
 アトピー性皮膚炎発症後は、できるだけ早く治療して経皮感作を防ぐこと。
⇔テ食が始まるのは一般的には生後6か月ですが、その時期になったらなるべく早く、かつ少量ずつ卵などを与えるようにする。これにより経口免疫寛容を誘導させることで、食物アレルギーを予防できる可能性が高くなります。食べ始めは、慎重に少量から開始する必要はありますが、従来のように「念のため摂取開始を遅らせる」のは決して予防にはならないことがはっきりしています。
2019年04月24日(水) No.898 (秋山先生(小児科)のコラム)

食物アレルギーを予防するために その


 アトピー性皮膚炎などの家族歴がある場合、離乳期の赤ちゃんに「卵が原因のことが多いので卵を与えるのはできるだけ遅らせましょう」という指導が長年行われてきました。しかし最近の研究で、これは誤りであることがわかってきました。
・食物アレルギーの発症はいつから?
 まだ母乳、ミルクのみで離乳食が始まっていないにもかかわらず、卵の反応がみられるケースがあります。赤ちゃんはいつ感作を受けたのでしょう。まず妊娠中に母体から、あるいは母乳から感作をうけたのではと考えられます。すると、その時期の感作を防ぐために、妊娠中あるいは授乳中の母親にアレルゲンとなるような食物を食べないようにすれば食物アレルギーを予防できるのでは?という考えが当然生まれます。これまでそのような観点から多くの臨床試験が行われてきました。その結果は、母親が卵、牛乳、ピーナッツなどアレルゲンになりやすい食品を妊娠中、授乳中に摂取しないようにしても、摂取した母親からの子どもたちと、摂取しなかった母親からの子どもたちの食物アレルギーの発症頻度に差はありませんでした。したがって、現在は妊娠中、授乳中の母親の食事とは関係がなく、アレルゲンとなる食物を摂取しないようにしても、残念ながら感作を防ぐことはできないと考えられています。


・食物アレルギーはどこで?乳児湿疹との関係、アレルゲンが皮膚から入る!
 英国の研究から、ピーナッツアレルギーを起こした子どもたちには、乳児期にピーナッツオイルを塗っていた子どもが多いこと、また乳児期に湿疹やアトピー性皮膚炎を有する子どもはその後、食物アレルギーを高率に発症することが指摘されていました。最近、皮膚のバリア機能が低下している赤ちゃんは、食物アレルギーへの感作が非常に高いこと、すなわち健康な皮膚であれば食物アレルゲンから感作を受けることはほとんどありませんが、皮膚のバリア機能が低下し、そこに炎症があると感作を受けやすくなることが分かってきました。さらに炎症がある部位からアレルゲンが入ると、アレルギーをおこす、一方、炎症がないところ(経口、経腸管)からアレルゲンが入ると、むしろ免疫を抑える(免疫寛容)方向に進む可能性が指摘されるようになりました。
 これは、食物アレルギーの予防策を考えるうえで重要なヒントになりそうです。
2019年03月27日(水) No.893 (秋山先生(小児科)のコラム)

病児保育 その


 病児保育とは、一般的には親が就労しているなどで、保育所に通っている子どもが病気になったとき、親が仕事を休めないときには、親に代わって病気の子どもの世話をする、という意味で使われています。病児保育は、..
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2019年02月27日(水) No.887 (秋山先生(小児科)のコラム)

病児保育 その


 秋山こどもクリニックは、4月から医療併設型の病児保育を始める予定です。私達がこれから行おうとしている病児保育について2回にわたって紹介します。 まず、病児保育室がどのようなところか、不安に思われるお..
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2019年01月30日(水) No.881 (秋山先生(小児科)のコラム)

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