タイトル

女性と漢方(127)〜ニキビ・吹き出物と漢方薬〜


 ニキビは、ストレスや睡眠不足、あるいは月経前に生じて悪化することは多くの女性が実感されていますが、漢方医学的にはその状態の大部分は「気滞(キタイ)」と「瘀血(オケツ)」(以前の号参照)で説明されていま..
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2015年04月02日(木) No.691 (山内先生(産婦人科)のコラム)

女性と漢方(126)〜ストレスによるめまいと漢方薬〜


『39歳Sさん。元々頭痛持ちで、近医で鎮痛剤を処方され、毎日内服していた。家庭内のストレスもあり夫と口論し、廊下にてめまいでふらついて倒れたのを家族が目撃して救急外来を受診。頭部CTなどを含めて神経学的..
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2015年03月05日(木) No.687 (山内先生(産婦人科)のコラム)

女性と漢方(125) 〜気管支炎と漢方薬〜


 インフルエンザなどのウイルス性疾患の解熱後に長引く咳に悩まされることはしばしばあります。悪化すると気管支喘息に移行する恐れもありますので、適切な治療が大切です。細菌感染を伴う場合には、感受性のある抗..
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2015年02月06日(金) No.683 (山内先生(産婦人科)のコラム)

女性と漢方(124) 〜モチと食養生〜


 モチは正月に主婦をご飯炊きから解放するための保存食としての一面と、新年にあたり前年の大地の恵みを神々にお供えして今年の豊作と多幸を祈念するという宗教的な一面とがあるようです。
 食品の成分からみる..
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2014年12月26日(金) No.679 (山内先生(産婦人科)のコラム)

女性と漢方(123) 〜子供の発熱と漢方薬〜


今回は子供の発熱に対する漢方薬をご紹介いたします。急性の発熱疾患は東洋医学的には「表証」であることが多く、治療は「麻黄(マオウ)」「桂皮(ケイヒ)」を含む漢方薬による発汗(「解表(ゲヒョウ)」といいま..
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2014年11月27日(木) No.675 (山内先生(産婦人科)のコラム)

女性と漢方(121) 〜便秘と漢方薬〜


 漢方治療のすべてにおいて、便秘に対する考え方は重要です。便秘を改善することが、東洋医学的に「証(ショウ)」(身体の状態)を改善することにつながるからです。便秘に効く西洋薬には、塩類下剤と刺激性下剤があり、頑固な便秘でも後者を用いればたいてい解消されますが、効果が強い分、腸の刺激性も強いのでお腹が痛くなる場合も多く、高齢者の方にはむしろ前者の方が適しています。しかしながら、こちらは体にやさしいものの、効果が弱いのが難点です。
 漢方薬の下剤の基本は「大黄(ダイオウ)」という生薬で、これが含まれている『大黄甘草湯(ダイオウカンゾウトウ)』は比較的弱い下剤なので、中等症以下の便秘に用いられます。これに「芒硝(ボウショウ)」を加えたものが『調胃承気湯(チョウイジョウキトウ)』で、やや切れ味がよくなります。「芒硝」の量をさらに増やして効果を強めたものが『大承気湯(ダイジョウキトウ)』になります。


 これらの薬でかえって腹痛を感じるだけで快便感につながらない場合は、『桂枝加芍薬大黄湯(ケイシカシャクヤクダイオウトウ)』『麻子仁丸(マシニンガン)』『潤腸湯(ジュンチョウトウ)』などを使います。これらには「大黄」が入っていますが、あまりお腹が痛くなりません。 これでもお腹が痛くなるときは「大黄」がない『桂枝加芍薬湯(ケイシカシャクヤクトウ)』『小建中湯(ショウケンチュウトウ)』『柴胡桂枝湯(サイコケイシトウ)』などを使います。
 高齢者の場合は、便の水分が減って便が硬くなる以外に、便を押し出すための腸の運動も弱くなるので、『麻子仁丸(マシニンガン)』『潤腸湯(ジュンチョウトウ)』が適しています。
 便秘を漢方薬で治すと、本人が気付いていなかったいろいろな症状が楽になることがしばしばあります。頭の重だるさ、肩こり、冷え、腰の重さ、倦怠感、生理痛、ニキビなど本当にいろいろと治ります。西洋薬の下剤ではお腹が痛くなって、とても不快だという方は結構いらっしゃいますが、便秘も立派な病気と認識して、一度漢方薬をお試しになってもよろしいかもしれません。
2014年10月02日(木) No.671 (山内先生(産婦人科)のコラム)

女性と漢方(120) 〜女性の多愁訴と漢方薬◆


 女性の場合、心身に生じている複数の症状を訴えて医療機関を受診しても、検査値に異常がみられないと「更年期障害」「自律神経失調症」と勝手に診断されるケースはよくあります。これらの言葉は医者にとっては都合..
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2014年09月04日(木) No.667 (山内先生(産婦人科)のコラム)

女性と漢方(119) 〜女性の多愁訴と漢方薬 


 女性の場合、心身に生じている複数の症状を訴えて医療機関を受診しても、検査値に異常がみられないと「更年期障害」「自律神経失調症」と勝手に診断されるケースはよくあります。これらの言葉は医者にとっては都合..
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2014年08月01日(金) No.663 (山内先生(産婦人科)のコラム)

女性と漢方(117) 〜冷えによる胃痛〜


『27歳Sさん。感冒のため1週間前から38度の発熱があり、市販薬にて解熱するも、3日前から胃痛が出現し、当院に来院。』
 Sさんは、元々出産や婦人科検診にて当院に来院されていた方で、「胃薬でももらおうかな」という軽い気持ちで来られました。来院時、チクチクする胃痛は食事とは無関係で、軽い食欲不振はあるものの、食後のもたれやゲップ・便秘はありませんでした。


 「最近、お腹が冷たい感じがします。」と言われ、よく聞くと、夏場はクーラーなどで冷えると似た症状が悪化し、温めると軽快するとの事でした。そこで、単なる胃薬よりは漢方薬の方をお勧めして、『安中散(アンチュウサン)』を1週間飲んでもらうことにしました。再診時には胃痛もなく調子が良く「症状に合わせて飲みたい」との事で、頓用として2週間分追加の処方を希望されました。
 『安中散』には含まれている6つの生薬のうち、5つが温薬(身体を温める生薬)で構成されており、「気」を巡らし止痛効果をもつ生薬も含まれています。また、「牡蠣(ボレイ)」(カキの貝殻)が消化器症状に対しては「制散作用」で「胸やけ」などを改善してくれます。基本的に「身体を温め、気を巡らせ、痛みを取る」効果を持つので、ストレス病態やそれに関連した月経痛・関節痛にも応用されます。「冷えと下痢」には『真武湯(シンブトウ)』、「冷えが強い胃痛」には『人参湯(ニンジントウ)』、「月経痛」には『当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)』を合法(一緒に飲んでもらう)するとより効果的です。
 『安中散』の命名で「安」には「女性を家の中で落ち着かせる状態」という由来があります。そこから、『安中散』には「中」(消化器機能)を穏やかにする散剤という意味があります。確かに「女性は家庭内ではストレスが多い」という点では、女性に合ったネーミングですよね。
2014年06月05日(木) No.659 (山内先生(産婦人科)のコラム)

女性と漢方(115) 〜抗生剤が使えない歯肉化膿症〜


『56歳Mさん。歯肉病でレーザー治療を受けているが、最近は症状が悪化。抗生剤が合わず歯科医からは「自己免疫力を上げるしかない」と言われ、漢方で何とかならないかと来院。』
 Mさんは、生真面目な方でストレスも多く、以前に『四逆散(シギャクサン)』を数年飲んでいた方でした。しばらく、こちらは服用していませんでしたが、今回は『排膿散及湯(ハイノウサンキュウトウ)』をまず2週間飲んでもらうことにしました。結果はとても良く効いたようで、3ヶ所のうち、上の前歯と左上の奥歯の部分はほぼ完全によい。もうひとつの上の右の犬歯の部分はもう少しです。」と話されました。かかりつけの歯科医にも「歯周菌が冬眠?しているね」と言われたようです。数週間でかなり良くなったのですが、本人も継続を希望されているので、就寝前に一包飲んでもらうことにしました。数か月経って来院されたときは、症状も安定していりようでした。
 通常の歯科治療に難渋している歯痛・歯槽膿漏・歯肉炎に『排膿散及湯』が有効な例はしばしばあります。『排膿散及湯』には確かに抗菌作用がしっかりあるようです。婦人科てきには、女性のバルトリン腺膿瘍の再発しやすい方や難治例にはよく処方いたします。長期で飲んでもらうと、再発しにくくなったり、再発しても症状が悪化しないと飲まれた方はおっしゃいます。また、化膿しやすいニキビなどにも応用されます。


 化膿性疾患には現代医学では、抗生剤という武器が確立しており大変有効ですが、それと漢方薬を併用したり、Mさんのように、抗生剤がアレルギーその他の理由で使えない方には、セカンドチョイスとしての漢方薬はとても有効と思われます。
2014年04月03日(木) No.655 (山内先生(産婦人科)のコラム)

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