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女性と漢方(133)〜副鼻腔炎と漢方薬〜


 副鼻腔炎(一般的にいう蓄膿症)の原因にはいろいろありますが、急性期は抗生剤を併用した方が無難でしょう。しかしながら、薬物アレルギーや副鼻腔炎による合併症がある場合は漢方治療を選択されるのも一つの手段..
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2015年10月02日(金) No.716 (山内先生(産婦人科)のコラム)

女性と漢方(132)〜急性咽頭炎・扁桃炎と漢方薬〜


 夏カゼで喉を痛めた方も多いと思いますが、これからの季節では急な気温の変化に伴う上気道炎にも悩まされるケースが出てくるでしょう。一般的には抗生剤・消炎鎮痛剤・うがい液などを処方されることがほとんどです..
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2015年09月03日(木) No.712 (山内先生(産婦人科)のコラム)

女性と漢方(131)〜更年期の睡眠障害と漢方薬〜


 女性は通常40歳を過ぎた頃から卵巣機能が低下し始め、50歳前後で閉経に至るのが大半です。卵巣からの女性ホルモンの分泌が急激に減少するため、閉経の数年前から閉経後数年間の間にかけてさまざまな不定愁訴としていわゆる更年期症候群が出現します。また、更年期には子供の独立、夫の定年、身体の衰えに対する不安など、多くの喪失体験やストレスに直面しやすく、心理社会的要因が更年期症状の増悪に関係していると考えられています。


 更年期女性の42〜52%が不眠との報告があり、更年期の患者さんには入眠困難・中途覚醒(特にほてり・のぼせによる)が多いのも特徴です。更年期には、ささいなことが気になる傾向があるので、睡眠へのこだわりが強く、不眠の恐怖により症状が慢性化し、精神生理性不眠へと移行することもあるようです。特にこのような場合には更年期障害の治療も併せて行う方が有効です。
 西洋医学的には、不眠症は入眠障害や中途覚醒・早朝覚醒に加えて神経症的傾向を踏まえて睡眠導入薬や抗不安薬が選択されますが、漢方医学的には睡眠障害は以下のように考えて対応します。
”坩臓不眠、決断できない、驚きやすいタイプ…疲れすぎて眠れないときに『酸棗仁湯(サンソウニントウ)』、より鎮静効果を期待するときに『加味帰脾湯(カミキヒトウ)』など
▲ぅ薀ぅ蕕主体のタイプ…『抑肝散(ヨクカンサン)』『抑肝散加陳皮半夏(ヨクカンサンカチンピハンゲ)』など
0夢をよくみるタイプ…『柴胡加竜骨牡蠣湯(サイコカリュウコツボレイトウ)』『桂枝加竜骨牡蠣湯(ケイシカリュウコツボレイトウ)』など
と莽が中心であるタイプ…『補中益気湯(ホチュウエッキトウ)』『黄耆建中湯(オウギケンチュウトウ)』など
 睡眠障害は、心身のバランスが崩れることによって引き起こされることが多く、この点を改善する意味では、漢方薬を併用することにより、睡眠薬の減量や睡眠の質の向上などにも役立つと思われます。
2015年07月30日(木) No.708 (山内先生(産婦人科)のコラム)

女性と漢方(130)〜膝の痛みと漢方薬〜


『26歳Nさん。2年前に妊娠浮腫あり、出産後肥満。左膝関節が腫れて痛みを伴い、整形外科にて減量の指示が出る。ダイエットは痩せると疲れて(?)続かず。普段はひどい汗かきで特に夏場は上半身滝のように汗が流れて、冷房車内でも一人で汗をかいている。階段の昇降ですぐ息切れし、風邪はひきやすく疲れやすい。外出帰宅後はすぐに横になりたがる。154僉82圓如⊃白で水太り体型。肌は湿っている。』


 この症例は講演会で提示されたものですが、Nさんには『防已黄耆湯(ボウイオウギトウ)』と『越婢加朮湯(エッピカジュツトウ)』を合わせて処方し、一ヶ月後に膝の腫れ・疼痛は減少し、二ヶ月後には体重の減少もみられ、五ヶ月後には膝の腫れ・疼痛は消失したとの事でした。 また、腹部の圧痛も取れて、風邪もひかず、疲れづらくなり、体重は結局15圓泙埜採未任たようです。
 『防已黄耆湯』の使用目標は「色白で俗に水太りと称される体質の人」「疲れやすく汗が多い傾向で下肢に浮腫のあることが多い」「膝関節の腫脹疼痛」ですが、Nさんはまさしくドンピシャリの症例です。『越婢加朮湯』は膝関節炎症状の強い場合によく併用されますが、少量から使い、少しづつ増量していきます。
  『防已黄耆湯』に含まれる生薬の「黄耆(オウギ)」が用いられる徴候は漢方薬の古典には「水太り肥満者で、多汗傾向や寝汗、手足がむくみやすい、朝手が握りにくい、皮膚や関節の腫脹、疼痛、しびれ感などがあり、皮膚粘膜の水分が多くて、しぼれば水が出てきそうに見える状態」と記載されています。
 講演会の症例の後日談として、Nさんは太った友人2名を紹介してくれたそうです。本人たちは痩せるのが目標で来院したようですが、一人は半年で体重が5垳詐し、もう一人は体重は不変だったようです。 講師の先生曰く「薬で痩せるのは無理なんですよ。漢方薬でも無理なものは無理です。」とおっしゃっていました。
 以前に『防風通聖散(ボウフウツウショウサン)』が漢方薬の痩せ薬としてもてはやされましたが、基本的には目的が違います。痩せても5圓慮詐止まりが多いような気がします。やはり、体重を減らすには食事と運動が一番かと思われます。
2015年07月02日(木) No.704 (山内先生(産婦人科)のコラム)

女性と漢方(129)〜セカンドオピニオンと漢方〜


 今日ではセカンドオピニオン外来なども盛況で、病院にはかかっているものの症状が改善されないとか、現在の治療に不信感があるとか、患者さん自身も「今の医学では治らない」という切実な状況に置かれて藁にもすが..
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2015年06月04日(木) No.700 (山内先生(産婦人科)のコラム)

女性と漢方(128)〜立ちくらみ・起立性調節障害と漢方薬〜


『16歳Mさん。1年前位から朝がだるくて起きられない。起床後も数時間はボーッとしてフラフラする。通学の途中でしばしば気持ち悪くなり、座り込んでしまうこともある。学校の朝礼では立っていれずに倒れてしまう。..
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2015年04月24日(金) No.695 (山内先生(産婦人科)のコラム)

女性と漢方(127)〜ニキビ・吹き出物と漢方薬〜


 ニキビは、ストレスや睡眠不足、あるいは月経前に生じて悪化することは多くの女性が実感されていますが、漢方医学的にはその状態の大部分は「気滞(キタイ)」と「瘀血(オケツ)」(以前の号参照)で説明されていま..
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2015年04月02日(木) No.691 (山内先生(産婦人科)のコラム)

女性と漢方(126)〜ストレスによるめまいと漢方薬〜


『39歳Sさん。元々頭痛持ちで、近医で鎮痛剤を処方され、毎日内服していた。家庭内のストレスもあり夫と口論し、廊下にてめまいでふらついて倒れたのを家族が目撃して救急外来を受診。頭部CTなどを含めて神経学的..
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2015年03月05日(木) No.687 (山内先生(産婦人科)のコラム)

女性と漢方(125) 〜気管支炎と漢方薬〜


 インフルエンザなどのウイルス性疾患の解熱後に長引く咳に悩まされることはしばしばあります。悪化すると気管支喘息に移行する恐れもありますので、適切な治療が大切です。細菌感染を伴う場合には、感受性のある抗..
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2015年02月06日(金) No.683 (山内先生(産婦人科)のコラム)

女性と漢方(124) 〜モチと食養生〜


 モチは正月に主婦をご飯炊きから解放するための保存食としての一面と、新年にあたり前年の大地の恵みを神々にお供えして今年の豊作と多幸を祈念するという宗教的な一面とがあるようです。
 食品の成分からみる..
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2014年12月26日(金) No.679 (山内先生(産婦人科)のコラム)

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