タイトル

腸内フローラ2


 先月号に引き続き、腸フローラに関する研究、見解、話題など色々な説について今後数回に分けてお話していきます。
 時には矛盾する部分も出てくるかも知れませんが、あくまでも順天堂大学医学部、ハーバード大学、マサチューセッツ工科大学や色々な国家プロジェクトなどで、それぞれ研究発表されているものなのでお許し下さい。
 腸内細菌の理想的な割合は、善玉菌が20%、悪玉菌が10%、日和見菌が70%といわれていますが、疲労やストレス、睡眠不足で腸内細菌のバランスが崩れてしまいます。悪玉菌が増えると健康や肌荒れ、美容などにも悪影響を及ぼすことが明らかになっていて、最新の研究で肥満や糖尿病、ガンなどの生活習慣病と深く関連していることが解明されてきているようです。
 英国で5000人の双子の腸内細菌を調べ『双子の遺伝子』の著書で知られているティム・スペクター博士は新著『The Diet Myth』(ダイエットのウソ)で「他の人種と比較して、腸内細菌の種類が多いキューバ人は、アメリカ人の2倍も砂糖をとっているにもかかわらず、肥満や現代病の発症率が非常に少ない。つまり、腸内環境さえしっかりしてれば、糖質が高い暮らしをしていても問題はない」と腸内環境の大切さを書かれています。


 腸内フローラには、沢山の種類の腸内細菌が住み着いていることが、理想ですが、現代人の腸内フローラは、細菌の種類が減少傾向で、50年前にくらべて30%も減っているそうです。日常食べている食事の変化が影響しているといわれています。
 私たちが食べた食物は、腸内細菌のエサになります。偏食は特定の種類の腸内細菌が突出して増えることにもつながりますので、出来る限り沢山の種類の食べ物を摂るように心がけましょう。
 順天堂大学の研究では、2型糖尿病の患者さんは腸内フローラのバランスが乱れて、腸内でのみ生息しているはずの腸内細菌が血液中で検出される率が高いと報告されています。
 次回は更に深く病気などとの関わりについてお話して行きます。
2015年11月26日(木) No.722 (原口先生(薬剤師)のコラム)

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