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子宮筋腫はよくある病気


今回は本業にもどって、婦人科で最も一般的な病気のひとつ、子宮筋腫についてです。


★どんな病気?
子宮の筋肉にできる良性の腫瘍(できもの)で、女性ホルモンの影響を受けて硬いしこりになります。
20歳以上の女性の4人にひとりが持っているというデータも(でも治療が必要なのはその一部です)。主に30代、40代の病気ですが、20歳で大きな筋腫を持つ患者さんも経験があります。
50代以降は、閉経し女性ホルモンの分泌がなくなるため、筋腫はできませんし、すでに筋腫のあった人は、そのものが小さくなり治療の必要がなくなります。
★症状は?
最も重要な症状は月経量の多いことです(この症状のない場合も多いですが)。頻繁にナプキンを替えなくてはならない、血の固まりがよく出るなどは要注意。
このため貧血になっている場合があります。他に、月経痛が強い、お腹のしこりを自分で気付く、膀胱などへの圧迫症状などがあります。
★診断は?
症状を参考にして、まず内診、超音波検査。これであらかた分かりますが、貧血検査、MRIなどが役にたちます。
治療開始の目安は以下の通り。大きさが握りこぶしか、それ以上(これは医者の主観が入ります)。しょっちゅう貧血になる。不妊の原因と考えられる場合など。
★治療はどうするの?
年齢がある程度いっていて、子供を作り終わった女性であれば、子宮全摘、つまり子宮を筋腫ごと取ります。
手術方法はふたつあり、お腹を切るのと膣からやるのと。筋腫が巨大な症例や癒着がひどそうな症例以外は、当院では膣式でやっています。
子宮を取ると月経はなくなりますが、卵巣は残るので女性ホルモンの急激な変化がおこるわけではありません。若い方や妊娠希望の方は、腹式に筋腫だけを取る手術をします。
いずれの手術でも、入院期間はおよそ2週間くらいです。
薬剤(注射剤など)もあります。
でもこれだけで筋腫が治るわけではなく、サイズを小さくするものです。やめるとまた大きくなってしまいます。
手術を予定しているが、筋腫を小さくして手術をやりやすくするなどの目的で使います。
2004年03月10日(水) No.48 (浅井先生(産婦人科)のコラム)

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