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病気で吐いてる!


先月号では、赤ちゃんは病気でなくても生理的に吐きやすいということを説明いたしましたが、今回は赤ちゃんの嘔吐が隠された病気を持っている可能性と、それをお母さんが家庭で、どのような点について注意してみたらいいのかのポイントについて簡単に説明いたしましょう。
1.まず最初に診て欲しいのは吐いた後の顔色。
顔色が普段と変わらず、あやせば笑うくらいならあまり心配はありませんが、吐いた後に機嫌が悪く顔色が真っ白だったり、鼻や唇の周りが少し黒っぽいとか灰色のときは要注意です。
2.吐き方はどうか。
唇からだらだらと溢れ出るように吐いているのか、それとも噴水のように吐いたものなのか。
吐いた時はじめに吐き気があったものなのか、突然何の前触れもなく吐いたものなのか。
3.吐いた時間、食事、ミルクを飲んでいた時の体位との関係。
吐いたのは哺乳後すぐか、時間が経ってからか、特定の食餌内容やミルクを飲ませると吐くか、1回のミルクの量は、どのような姿勢でミルクを飲ませていたか、哺乳びんの口の中へ入る角度は、乳首のサイズはどうか。
4.吐いたものはどんなものか。
5.ミルクであればヨーグルト状になっていないか、離乳食や食餌であればいつ食べたものか。
6.真っ赤な血液が混ざっていないか、茶色のコーヒーかすのようではないか、透明な黄色や深緑ではないかなど吐物の色は。
7.稀ですが熔けかけた薬や煙草の葉などの異物は混ざっていないか。薬や煙草、その他に異物の誤嚥の疑いがある時は、その現品を持って受診されると非常に診断の手助けとなります。
8.全身状態は。
9.熱が出ているかどうか、咳や鼻水は、便は便秘か下痢をしていないか、また便の中に血が混ざってはいないか、オシッコの回数や色はどうか。
10.お腹は蛙のようにパンパンに張っているのか、それともペシャンコか。
11.ひきつけを起こしていないか。
12.体重は最近増えているか、減っているか。
13.その他
家族の中に同じように吐いている人はいないか、周りの地域でどんな症状の風邪が流行っているか。
以上、おおまかに赤ちゃんが吐いたとき、隠された疾患の早期発見へとつながる注意点について記しましたが、
後はお母さんが慌てず冷静に赤ちゃんを観察し受診されることが一番だと思います。
2004年03月10日(水) No.47 (上村先生(小児科)のコラム)

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