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むし歯とフッ素〜北見市フッ素塗布事業対象年齢を引き下げへ〜


「フッ素」と聞くとフライパンや車の塗装など表面をコートするものというイメージがあるのではないでしょうか。

フッ素は自然界にたくさんある元素の一つで、お茶やジャガイモ、魚や牛肉、食塩に豊富に含まれており、私たちは毎日フッ素を口にしています。もともと私たち人間の骨や歯はフッ素を多く含んでいます。むかしアメリカで歯の表面にフッ素を塗るとむし歯になりにくいことが分かり、いまから60年以上前に日本でもフッ素塗布(とふ)が始まりました。
歯科医院で高濃度のフッ素を塗るとどれくらいむし歯を予防できるか?世界的にも様々な学者が研究をしていますが、おおむね20〜30%の予防率とされています。
むし歯は複雑な要素で出来てしまうので一概には言えませんが、フッ素を適切に塗ると永久歯がすべて出た人で5〜7本の歯をむし歯にしない計算になります。
北見市では1歳6ヶ月から就学前までフッ素塗布を市民を対象に行っています。以前は保健センターで行われていましたが、平成12年以降は歯科医院に委託して行う方法になりました。定期的にフッ素を塗った子供と、まったく塗らなかったり、塗った回数が少ない子供とむし歯の出来た数を比べると、むし歯の数に明らかな違いが現れます。
表1は他の地区の記録ですが、グラフの様に生まれて1歳になる前、歯が出てきてすぐにフッ素を塗ることで、さらにむし歯の数を減らすことが期待できます。北見歯科医師団では北見市と協議の上、今まで1歳6ヶ月からだったフッ素塗布事業を、今年4月より満1歳から受けられるようにしました。満1歳からフッ素を塗ることで、さらに北見市民のむし歯を減らしたいと考えています。
むし歯予防のためのフッ素にはいくつかの種類と濃度があり、歯磨き粉などに入っているフッ素は歯科医院で塗るフッ素の10分の1くらいの濃度で、その濃度の違いから歯に対する効果が違います。くわしくは6月に開催予定の『むし歯予防デー』の時にお話しできると思いますので、ぜひご家族でお越しください。
2004年03月10日(水) No.45 (北見歯科医師団のコラム)

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