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知ってますか?医師の資格…。


先日昼休みに、「目医者、歯医者とは言うけれど、鼻医者とか頭医者、心臓医者と言わないのは何故か」などと話しをしていた時、ある事務員(医療事務歴20年のベテランです)が、内科医と眼科医は医師としての資格が違うと思っていたことがわかりました。病院や診療所で20年も働いていた人でも、医師に対しての正しい知識がないのにびっくりしました。医師免許は大学医学部で6年間勉強し、医師国家試験に合格すれば取得できます。それは1種類で、更新もなくゴールド免許もありません。1度取れば死ぬまでO
Kです。犯罪等で取り消される事はありますが…。そして大学教授も新卒の研修医も、内科、外科、婦人科、眼科、耳鼻科、皮膚科、脳外科、放射線科、麻酔科も病理医(解剖したり、組織を顕微鏡等で検査する医者)も皆同じ免許です。ですから、私が古屋病院や中村病院、国分皮膚科で明日から診療しても(泌尿器科や婦人科をですよ)法律的には何の問題もありません。しかし私はそれらの知識も経験もあまりありませんから実際には不可能です。現実に外科から内科、内科から皮膚科それに脳外科から形成外科など専門を変更する医師は時々います。離島や僻地の医師は患者さんに、専門外だから他へ行ってくれという訳にはいきませんから1人で何でもやらなくてはいけません。
ただし、歯科は歯科医師免許が必要で相互の変更はできません。
医師は薬剤師、栄養士、レントゲン技師、鍼灸師、検査技師等の業務を行えます。
医師にはこの様に色々な資格が与えられ、医療に関してはほとんどオールマイティと言って良いでしょう。しかし大きな権限には大きな義務も課せられています。そのうちの一つに、「診療に従事する医師は診療や治療の要求に対し、正当な理由がなければ、それを拒否できない」という事が医師法に記載されています。正当な理由とは医師が病気の時と留守の時ぐらいしか認められていません。時間外や専門外という理由は正当とはみなされません。それに診療費未払いによる拒否も認められないのです。ちょっと医師に厳しいまた理不尽なところのある法律だと思いませんか?また最近研修医の待遇のひどさについて報道されていますが、一般の医師の待遇もあまり良いとは言えません。時間外手当も休日手当も無く、当直の日は朝出勤しそのまま夜勤し次の日はまた通常勤務です。受け持
ちの患者さんに異常があれば3日も4日も家に帰れない事もあるのです。これからは当直の翌日は休ませて欲しいものです。
いつの間にか愚痴になってしまいました。今回は話がそれてしまいましたが、次回は病気の話へ戻ります。
2003年11月10日(月) No.25 (高橋先生(内科)のコラム)

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